テーブルの上に大きなボウルが置かれる。
それを私、娘ぶー子、彼氏のリュウちゃんが囲む。
「じゃ。」
Ready、GoEE:AE4F4
ひき肉が余っていたのだ。
ぶー子、暇、リュウちゃん、暇。
とくれば、もう餃子しかないだろうEE:AEB80
みんなで餃子を作ることにしたのだ。
それならば、部屋を片付けなくてはならない。
昨日・火曜日は休肝日の後ではあったが、酷い寝不足だった。
二度寝で午前の半分を無駄にする。
餃子ときたらビールである。
みんなで飲むのだから、結構飲むことになろう。
ブログの下書きも、午前中のうちに済ませておかなくてはならない。
残った時間は30分であった・・・。
掃除機をかけて汚いところから順に片付けたが、見たところあまり変化はない。
しかし変化を見るには時間が足りないのだ。
出勤。
仕事帰りのスーパーでまた、つまみやら酒やらをしこたま買い込んでしまった。
「みんなで餃子を包みながら親交を深める」という企画は、もはや私には単なる飲みの延長であった。
レジで会計を済ますと、カゴから鶏の唐揚げのパックが落ちる。
「すみません。」
それを即座に拾ってくれた人に言ったのだが、それはぶー子とリュウちゃんであった。
「・・・やる気ですねEE:AE4E6」山のような酒とつまみをみてぶー子が言う。
やる気ですよ。
しかし今来られてもだね、部屋が片付いてないんですよ。
私はリュウちゃんにモンハンのエプロンを着せて餃子のタネを作らせ、その間に掃除をした。
大きなボウルにたっぷりのタネ。
じゃ、と言ってそれぞれに餃子を包み始める。
ひたすらに手を動かす。せっせせっせと。
昭和の内職みたいだ。
ぶー子とリュウちゃんは競っていたのか、サッサとノルマを終わらせてしまった。
そして、皮よりも先にタネがなくなった。
仕方がないので、チーズとしそを包んだのだ。
「じゃあ順番に焼いていこう。まずリュウちゃん、どうぞ。水はお好みで。」
私はカップに適当に水を入れて、フライパンを熱した。
ところがリュウちゃんはしそチーズをフライパンに並べると、私が適当に入れたカップの水をドバッと全部入れてしまった。
ああっ、明らかに入れすぎ!!私を信頼しすぎである。
彼は気にも留めずにフタをしてキッチンから出たが、そっと覗き込むとフライパンの中は地獄の釜のようにブクブクと煮えたぎっていた。
少しでも水分を飛ばそうとそっとフタをずらして置いたのだが、これも彼が気付くとそっと戻してしまう。
もういいや、どうにでもなれ。
水分を飛ばす、というか煮詰まるまでに時間を要したが、やがて出来上がった。
出来上がったと判断した(笑)
それは中からチーズが溶け出して、ふやけてクタクタになった皮がぺっちゃんこになって全部くっついてひとつになっていた。
爆笑して食べたが、これが意外と美味しかった事をお伝えしておきたい。
案外みんな、食べなかった。半分以上残った。
残りはダンナに託す事にしたが、合計110個、当たり前か(笑)
今夜も餃子である。