人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

小さな問題

明日は娘ぶー子の誕生日だ。

とうとう20歳になった。

日本では生まれて20年経てば「成人」とみなすようだが、親から見ればまだまだ子供で、そのような称号はまだ与えて欲しくないのが本音である。

だからかどうかは分からないが、「ぶー子の誕生日をどうしようか」とダンナと考えていた時に、「ただご飯食べるだけじゃつまらないから、今年もゲーム大会でもしようか。」とつい言ってしまった。

さすがにダンナは呆気にとられて絶句していたが、「ならいっその事、劇でもやりますか。」とからかうように言った。

ぶー子の希望は、外に出るより家でまったりしたいとの事である。

この頃ずっと忙しくて家にいない状態が続いているからかもしれないが、そう言われると「家がいい」と褒められたようで、ますますただ食べるだけの誕生日にはしたくなくなるのである。

しかし、今日にしようという事は昨日急に決まったので、準備の時間がなかった。

私はサプライズやバカ騒ぎは好きなのでそういったことを考えるのは結構得意なのだが、前の晩酔っ払っている時に急に決まったのだ。

どうしましょう。

とりあえず買い物に行ってプレゼントと食べるものを買ってきたが、家に戻ったらもう6時である。

ぶー子は美容院へ行っていていなかったが、もうすぐ帰ってくるはずである。

しかしダンナは疲れて寝てしまい、私もソファでウトウトしてしまった。

う~む、眠いEE:AEB64

どうしましょう。

買い物から帰ると、健診の結果が届いていた。

健康管理センターからの待ち焦がれていたラブレターである。

私は誕生日の準備も忘れてその大きな封筒を開けたのだが、まだ大きな問題はなかった。

なかったが、小さな問題はなくはない。

そしてこの小さな問題を放置すれば、やがて大きな問題になるだろうことを予感させる不吉な問題である。

具体的には体重と血糖値と肝機能である。

血糖値以外は数字的にはまだ余裕があるのだが、これは年々緩やかに上昇している。

血糖値も以前は基準値に収まっていたのだが、これもゆっくり上昇し続けたのちに、去年ついに超えたのである。

ちなみに飲酒愛好家は気になるであろうγ-GTPだが、33なのでまだ余裕はある。

しかしそもそもは14だったのだ。

体重にしてもまだ標準を少しばかり下回ってはいるが、とにかく増え続けているのである。

つまり、現状で問題はないが、このままではいずれ肥満で糖尿病のアルコール性肝炎になるという予言がこのラブレターには含まれているのであった。

どうしましょう。

どうしましょうEE:AEB64

さしあたって先に解決しなくてはならないのは、ぶー子の誕生日である。

ゲームにしてもパーティにしても、まず片付けなくては始まらない。

どうしましょうEE:AE473