人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

負けるが勝ちよ

わかった、正直に言おう。

寝ている。

ぽ子はいつも寝ている。

いつも寝ていたのだ。

不景気の煽りで仕事が週に3日になってしまった上、1日たったの3時間である。

休憩時間を引くと2時間45分。

休日もたいがい寝ているが、週に3日の出勤日ですら、仕事から帰ってまず寝ているのだ。

特に先週は毎晩怒涛のように飲んでいたので、午前中も使い物にならなかった。

精一杯頑張ったのはゲームとカレーとつけ麺だけである。

4時半には家に着いているのだが、私としてもこれ以上時間を無駄にしたくはない。

2種類あるゲームのうちどっちをやるか・・・と考えていたが、なぜか眠くなってしまうのだ。

「眠い」「寝ちゃダメだ」の葛藤は時間の無駄である事を学んだ。

寝るならサッサと寝るべきなのである。

葛藤したって結局寝るのだから。

場所を移動するのももどかしく、ダイニングのイスで目を閉じる。

ハッ、いけないいけない、これもいいところで尻が痛くなるので、どうせ寝る(ヤる、と読んでやってくれ!)ならソファからのスタートだ。

嫌な予感はしていたが、ソファで横になる。

ベッドで寝ると爆睡して起きれなくなる恐れがあるからだ。

そして嫌な予感はやはり的中する。

「なー」(ぽ子さん)

「なー」(起きて起きて)

「なー」(お腹もすいたし)

「なー」(抱っこもね)

くっそ~~~EE:AE4E5EE:AE4E5

なぜお前はいつもこのタイミングで鳴くのだ!!

滅多に鳴かないミだが、なぜかこの時ばかりはしつこく鳴く。

本当にしつこい。

ほんっとうに、ほんっとうに、しつこい。

しかし私はそれ以上にしつこいのだ。

絶対に、絶対に、負けはしない。

「ウルサイッ!!」と一喝するが、トータルで10喝ぐらいしているだろう。

お陰ですっかり目が覚める。

そう、実はぽ子の負けである。

しかし勝負はこれから。

寝てしまえば勝ちなのだ。

私は怒りに任せてミを風呂場に閉じ込め、再びソファに横になった。

勝った勝ったEE:AEB86オヤスミ、ふふふん。

やっとまどろみ始めたと思ったら、今度は外からバラバラという音が聞こえてきた。

その正体が分かるや否や、私は飛び起きて走り出した。

雨である。

今朝もほとんど寝て終わったが、洗濯だけはしたのだった。

娘ぶー子のバイト先の制服である。

今日洗わないと後がない。

しかし洗ったはいいが、あまりにも面倒だったので干したのはその制服だけである。

そんな頑張って干した制服が濡れるなんて、一大事だ。

フー。

それらを取り込むと、もう私は意地になっていた。

もう時間は5時半だったが、何が何でも寝てやる。

5分でも10分でもいい。

とにかく寝てやる。

それが私の勝利なのだ。

私はリビングには下りず、ベッドに横になった。

くそ忌々しい。

なぜかこの時間に寝ようと思うとミは鳴く、メールが来る、電話が鳴る、宅急便が来る・・・。

今だって、制服を取り込んだ途端に雨が止んだじゃないか。

絶対に寝てやる。

お前なんかに負けない。

しかし悔しくて眠れなかった。

眠れなかったが、悔しくて起きられもしなかった。

6時。

結局1時間半を無駄にした。

あぁ、1時間半もあればゲーム、たくさんできたのに・・・。

もうこうなったら飲んでやる。

えっ?

そう??

飲むの??

やほ~~~!!

な訳で今日も飲もうっとEE:AE478に決定EE:AEB30