~プロローグ~
「石油っていつかなくなっちゃうの?」
「そりゃ、いつかはなくなるよ。」
「そうしたら大変なことになる?」
「そりゃもう、大変な事になるよ。」
「どんな事が大変な事になるの?」
「う~ん、プラスチック製品はできなくなるよね。」
「ビニールも?」
「うん。」
「じゃあ代りに何使うの?」
「何だろう?う~ん。」
「鉄とか?」
「てつ・・・。」
「木とか?」
「・・・。」
「・・・大変そうだね。」
~第1章~
「じゃあ、燃料としてなくなったら困るのは?車?」
「ん~・・・?ハイブリッドとかで何とかならないかなぁ。」
「じゃあ車は大丈夫ね。あ、飛行機は・・・。」
「そうなんだよ、飛行機、ダメだろー。」
「海外に行けなくなるね。」
「うん。」
「船なら?」
「どうやって?」
~第2章~
「良く『ナントカ海泳いで横断成功!!』とか聞くけど、あーゆー人たちを犬ゾリみたいに何頭立てかにして・・・。」
「・・・誰がそんな・・・。」
「犯罪者にやらせよう。」
「・・・・・。」
「ソーラーシステムは?」
「いいねぇ。でも天気が悪い日が続いたらどうなる?」
「そしたら犯罪者に・・・。」
「それならいっそ、犯罪者にスワンボートみたいに足こぎで・・・。」
「でも大勢乗せないと・・・。力も出ないし、時々交代させないとね。」
「じゃあその分食料とかもかさばるし、大きな船にしなくちゃ。」
「船を大きくするんだったらその分力も必要になるから、こぎ手も増やさなきゃ。」
「こぎ手が増えたらその分食料とかもかざばるし、船を大きくしなくちゃ。」
「・・・・・・・。」
「・・・・・・・。」
~第3章~
「ハムスターがクルクル回るので走るよね。」
「その力で・・・。」
~第4章~
「船はダメだ。ソーラーシステムの飛行機・・・。」
「落ちそうで怖い・・・。」
「地上で生活する方も怖い・・・。」
~エピローグ~
「やっぱり石油がなくなると困る。」
「犯罪人の懲役を『船役』にすれば、犯罪が減りそうだけどね。」