人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

オイルショック

   ~プロローグ~

「石油っていつかなくなっちゃうの?」

「そりゃ、いつかはなくなるよ。」

「そうしたら大変なことになる?」

「そりゃもう、大変な事になるよ。」

「どんな事が大変な事になるの?」

「う~ん、プラスチック製品はできなくなるよね。」

「ビニールも?」

「うん。」

「じゃあ代りに何使うの?」

「何だろう?う~ん。」

「鉄とか?」

「てつ・・・。」

「木とか?」

「・・・。」

「・・・大変そうだね。」

   ~第1章~

「じゃあ、燃料としてなくなったら困るのは?車?」

「ん~・・・?ハイブリッドとかで何とかならないかなぁ。」

「じゃあ車は大丈夫ね。あ、飛行機は・・・。」

「そうなんだよ、飛行機、ダメだろー。」

「海外に行けなくなるね。」

「うん。」

「船なら?」

「どうやって?」

   ~第2章~

「良く『ナントカ海泳いで横断成功!!』とか聞くけど、あーゆー人たちを犬ゾリみたいに何頭立てかにして・・・。」

「・・・誰がそんな・・・。」

「犯罪者にやらせよう。」

「・・・・・。」

「ソーラーシステムは?」

「いいねぇ。でも天気が悪い日が続いたらどうなる?」

「そしたら犯罪者に・・・。」

「それならいっそ、犯罪者にスワンボートみたいに足こぎで・・・。」

「でも大勢乗せないと・・・。力も出ないし、時々交代させないとね。」

「じゃあその分食料とかもかさばるし、大きな船にしなくちゃ。」

「船を大きくするんだったらその分力も必要になるから、こぎ手も増やさなきゃ。」

「こぎ手が増えたらその分食料とかもかざばるし、船を大きくしなくちゃ。」

「・・・・・・・。」

「・・・・・・・。」

   ~第3章~

「ハムスターがクルクル回るので走るよね。」

「その力で・・・。」

   ~第4章~

「船はダメだ。ソーラーシステムの飛行機・・・。」

「落ちそうで怖い・・・。」

「地上で生活する方も怖い・・・。」

   ~エピローグ~

「やっぱり石油がなくなると困る。」

「犯罪人の懲役を『船役』にすれば、犯罪が減りそうだけどね。」