映画におけるハッピーエンドにも、いろんな形があるんだな、と思わされた作品。
監督:ウベルト・パゾリーニ
キャスト:エディ・マーサン、ジョアンヌ・フロガット
ロンドンはケニントン地区の民生課に勤めるジョン・メイの仕事は、この地区で孤独死した人の遺族や知り合いを探し出すことであった。
ジョンは亡くなった人の人生を想い、想像し、丁寧に辿って手掛かりを探す。
結果は芳しくなく、彼がひとりで葬儀に出る日々が続いていた。
それでも彼は、亡くなった人の部屋に行き、写真を集め、その人生に思いを馳せた。一人でも多くの人が、最期に立ち会えるよう。
しかし上司にそのやり方は、時間や経費の無駄に映っていた。
死後40日で発見されたビリー・ストークのアルバムには、古い少女の写真が貼ってあったのだ。ビリーには娘がいるんじゃないか。
上司に解雇を言い渡されたジョン。最後のこの仕事に全身全霊を尽くす・・・。
衝撃のラストだ。
物語はジョンの温厚でおっとりした性格もあり、ゆっくりまったりと進む。それだけに最後の衝撃には驚きを覚える。
恐らくジョンの一番望んだ形の結末だ。これもまたハッピーエンドかと思うと、切ない。
ぽ子のオススメ度 ★★★☆☆
ダンナのオススメ度 ★★★☆☆