ヘレディタリー/継承のアリ・ラスター監督作品。どこか心地良さのある不思議なホラーだ。
監督:アリ・ラスター
キャスト: フローレンス・ピュー、- ジャック・レイナー
恋人ダニーの依存から逃れるように、仲間達と夏休みのスウェーデン旅行を決めたクリスチャン。ところがダニーの知るところとなり、一緒に行くことになってしまった。
スウェーデンは、仲間のペレの故郷。夏至の特別なセレモニーがあるとのことで、やはり仲間のジョシュは論文の題材にすることに。
スウェーデンはヘルシングランドにある、小さな小さなコミュニティ・ホルガ。彼らは規律を守り、昔ながらのやり方で共同生活を送っていた。
それはどこか宗教的でありながらも、美しく冒しがたいものだった。
始めのうちはすっかり魅了されていたダニーたち一行だったが、やがて行き過ぎとも言える「規律」に、違和感を覚えるように・・・。
とにかく美しく、特異な儀式にも嫌な感じがない。
ホルガの住民たちは純粋に戒律を守り、誰もが幸せに満ちている。それが外の世界とのギャップを曖昧にさせるが、それに気づいた時に、我に返るのだ。
その時そこから逃げたくなるのか、同化したくなるのか。案外自分は後者だったりするのかな、などと思いながら観た。
ホラーながらどこか心地の良い作品だったが、「あれはどうなった?」「あれはどういう意味だった?」という消化不良がいくつかあったのが残念。
マークはどうなったんだよー!?
ぽ子のおすすめ度 ★★★★☆
ダンナのオススメ度 ★★★☆☆