一日の全ての家事を終えると、お楽しみの時間だ。
プレステの電源を入れ、ゲームを立ち上げる間に歯を磨く。
愛飲の炭酸水(業スー)とスマホとメガネ。メモ用の筆記用具も準備すると、エアコンを消してコタツの電源を入れる。
フー。時計を見る。だいたい遊べるのは1時間程度だ。以前はもっと時間があったように思うが、どこへ行った??
そんなんで、引き際が難しい。もう少し、あとちょっと、と予定より長くなってしまうのが日常だ。
ダンナはもう、寝ている。「もう少し、あとちょっと」ということがない人なのである。なので朝の「しまった!」もそうそうない。
一方私は、夜の時点で「しまった!」と時間オーバーを悔やみつつ、ゲームをログアウトする。
ここからがまた、もうひとつの試練だ。
コタツが・・・、コタツが気持ち良すぎるのである。
狙った訳ではないが、この時間帯はTシャツを着ているので(冬場も暑い更年期)エアコンを切ってしまえば寒くなる。
ゲームを終えて改めてそんなことに気付き、肩までコタツに入る。
ぬぉぉ・・・、まるで風呂だ。冷え切った腕に、布団のぬくもり。布団と暖房器具を合体させた日本人の知恵に脱帽する。
コタツの部屋は、寒くあるべきだ。さすればより、そのありがたみが身に染みるであろう。
そもそも昔は、エアコンをつけながらコタツに入るなどと言う矛盾は存在しなかった。
「コタツ出れん現象」に悩まされ、トイレは我慢し、しまいにはコタツで寝てしまったりする。
あぁこのままここで寝てしまいたい。正しく使えば(部屋は冷えている前提だ)コタツは令和にも、昔と同じ快楽をもたらす。そんな気持になりつつ、ここでも「もう少し、あとちょっと」と粘ってしまうのであった。
コタツが好き過ぎて仕方がない。
世の中はまた自粛期間に突入している。
この週末はコタツで飲みながら、昔のホームビデオでも見て過ごそうか。