予感、的中・2のつづき。
仮にディスクがまた立ち上がるとしても、そこそこ時間が掛かることが予想されていた。
ゲームをやるのは夜、全ての家事を終えてあとは寝るだけ、となってからである。そこから立ち上げ作業をやると、遅過ぎる。
皿洗いと並行して、ゲームの立ち上げ作業をすることにしたのだ。
しかし立ち上げ作業とは、ディスクの動きが止まったらPS3のフタを開けてまた閉める、ディスクが動き出す、この繰り返しでまさに「作業」。その間、数十秒。皿を洗いながらでは、非効率であった。
そこでダンナが立ち上げの方をやってくれたのである。
私は皿洗いに集中した。どうせすぐには立ち上がらないことは予想できた。
ダンナは本体を動かしたりしながら、色んな方面で試している。
やがて、「あ、あ、立ち上がった・・・。」と心細い声を上げた。
えっ、意外と早かったね、でもなんでそんな弱々しい言い方で・・・、皿を洗う手を止めて見に行くと、ダンナは本体を斜めにした状態で宙に浮かせて固まっていた。
「・・・この角度のまま置けないかなEE:AE5B1」
神の子イエスの誕生かのように、PS3を捧げ持つダンナ。少しでも動かすと止まりそうだという緊張感が伝わってくる。
何かに乗せるかもたれかけさせるか、キョロキョロ探すも、なかなか都合のいいものが見つからない。
「あれ、ダメ?猫ハウス、今大五郎寝てる??」ね、猫ハウスぅEE:AEB2F
猫ハウスとは、文字通り家の形をした猫用の小さなハウスである。屋根を取っ払ってあるので、壁と床だけの状態になっている。
ちょうど大五郎は留守していたので、空のハウスを持って行く。ダンナはその中に神の子を入れ、本体の持ち上がった側を壁にもたれかけさせた。神は安定した。有難き奇跡である(笑)
こうしてこの夜は何とかプレイできたのだ。
下手に動かすのも怖いので、本体はまだ猫ハウスに入ったままである。
大五郎は、大きな「猫まくら」で寝ている。