人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

ジョニーは戦場へ行った

最終的に母は、意識不明でこんこんと眠り続けた。

そんな頃に兄が教えてくれた映画であった。

「音は時々、届いている気がする。」

兄は言っていた。

  

   監督:ダルトン・トランボ

   キャスト: ティモシー・ボトムズ、ジェイソン・ロバーズ

第2次世界大戦に出征したジョーは戦場で重傷を負い、意識不明の重体となっていた。

手も足も顔も爆弾でなくなり、脳にも激しい損傷。ただ生きているだけの塊となったが、研究材料として密かに病院で生かされることになる。

感情移入は不要、倉庫部屋で窓も閉め切り、ただただ生かされるジョー。

ところがジョーに、意識はあったのだ。

手もなく、足もなく、目も、耳も、口もなくなったジョーに残されたのは、「感覚」だけ。

夢と現実を行き来しながら、長い長い月日が流れていく・・・。

夢と現実が交差しながら時は流れていくが、膠着した冷たい現実に対し、色のある懐かしい、あるいは希望のある夢。

それは自分が作り出したものなのか、はたまたあの世との境い目なのか。

その不思議な世界は、何かを示唆しているようでもある。

時にシュールなその世界観は、少し怖いようなどこか懐かしいような気持にさせる。

後味の悪い展開だったが、あの不思議な世界が妙に印象に残った。

反戦映画なのだろうか?

何を伝えたいのかが良く分からず、個人的には娯楽映画の域であった。

本当にこんな事があったら嫌だなぁ。

ぽ子のオススメ度 ★★★☆☆

ダンナのオススメ度 ★★★☆☆