結局ラッキーはその後、食べなくなった。
サンマどころではない、何も食べず、ついには水も飲まなくなってしまった。
やがて、寝る姿勢も変わって来る。
猫は具合が悪くなると、横にならずに「伏せ」の状態になるというが、ラッキーも伏せたまま、眠りもせず起きもせずという感じでボーッとするようになった。
いずれにせよ皮下輸液はやっていくつもりだったので、病院へ行くことにした。
まずは血液検査をと言われたが、もう辞退させてもらう。看取りに入りたいと。
皮下輸液も通うように提案されたが、できるだけラッキーに負担をかけたくないと伝えた。
しかし自分で点滴をすると言ってもすぐにできる訳じゃないから、とまず今回はレクチャー付きで先生が見本を見せるとのこと。
なので結局また行かなくてはならないようだ。
で、点滴。
天井からぶら下げる量りが指すラッキーに入れる量のめもり、その時点で頭がフリーズ、次々と展開されていく現実についていけないまま最後に針を首の皮にブスリ。
ついてきてもらった娘ぶー子が「やれる」と言ってくれたので、まずはぶー子にマスターしてもらって、それをゆっくり私が伝授してもらう形にした。
150mlの輸液をして帰り、何か変わったかというととりたてて変化は見られなかった。
それでも少し体は楽になったのか、横になりグッスリと眠っていた。
相変らず水も飲まない、ご飯も食べない。
ただ、食欲はほんの少しばかり戻ったのか、温めたレトルトを出すと臭いを嗅いで口だけつけた。
あと少しEE:AE5B1というところである。
別のご飯を出したら、今度はプイッと顔を背けてしまった。
好みがあるのかEE:AE5B1
もう在庫のレトルトは、ペーストしかない。食べられないと思って買い足しておらず、強制給餌用のものしか残っていないのだ。
ラッキー様を飽きさせないほど多彩な品揃えにしなくてはEE:AE5B1
食べたところでまたすぐに飽きて、結局残りは他の子が食べるようになるんだがEE:AE4E6
それでも食べるだけいい。
結局出せるものがないので、強制給餌だ。
あれほど迷っていたが、せっかく点滴で調子を戻そうとしているのだ。
喜んでもいないが、酷く嫌がってもいない。
迷っても仕方がないので、この辺の判断は自分の勘を信じることにした。
まだ、やれる。
ところが病院で買って来た粉末キドナを試してみたら、ちょっとお湯入れ過ぎて緩かったみたいでやりにくく。
ドロドロをほんの少し口に入れる、というのが一瞬で済み、食べやすく、お互いにいい感じがしている。
キドナ自体はとてもいいもののようなので、うまくペーストにできるようにしたい。
しかし私もちょっと疲れて来た・・・。
疲れると、迷いが出て来るね・・・。