予定では、ラッキーの診察は明日だ。
状態が安定してきたので、診察にも間隔が開くようになったところであった。
ところがこのところ、どんどん食欲が落ちてきている。食欲増進剤の効果もない。
もうラッキーからの催促はなく、自力で食べようとしない。
診察は明日だったが、心配なので先日病院へ連れて行ったのだ。
担当の先生がいなかったからかもしれないが、とりあえず点滴だけして様子を見ましょうとのことであった。
しかし、あまり変わった感じはしない。
結局また、強制給餌になってしまった。
口元までご飯を持って行ってもプイッと顔を背けてしまい、本人には全く食べる意思がない。
シリンジやスプーンを使って無理矢理ひねり込んでいるのだ。
こうなると、悩んでしまう。
病気であることも含め、もう寿命だ。
もちろん一日でも長く生きていて欲しいが、こんなにしてまで生き永らえさせるのは飼い主のエゴではないのか。
ラッキーはただ、静かに寝ている。
もう自然に任せて、できるだけ苦痛のないように過ごさせてあげるべきなのではないのか。
ならば、病院行きも必要ないということになってしまう。
前回も死ぬかと思ったところ、病院へ行ったおかげで命拾いしたのだ。その後のラッキーは、病気なりに元気で平和であった。
まだそうなる可能性があるなら、まだ諦めるのは早い気もする。
その辺の見極めが大事だ。
しかし、だんだん気持ちも決まって来た。
無理な延命はしない。
ラッキーの限界を感じたらそこで治療も強制給餌もやめて、旅立つのを見守る。
願いは一つ。
ただ苦しまないで逝って欲しい。