こんなに早く今のスマホを手放すことになるとは思いもしなかったが、やはり新しい機種が手に入るとなると嬉しいものだ。
発売日を二日後に控え、下取りに出すこの愛機との最後の時を惜しんでいた(バックアップなど)。
そんな時、auショップから電話がかかって来た。入荷の知らせと、受け渡し日を聞くためであった。
ショップに行く日はあらかじめ決めてあったので、用件は簡単に済んだ。
そこへ店員は、「明日までに来店して料金プランを変更すれば、3000円のキャッシュバックが受けられる」というようなことを言った。
プランを変更することはもう決まっていたので、それがいつになろうが私は構いはしない。
しかし、スマホが来てから変更した方がいいと、店員の方から言われていたのだ。
何だか良く分からないが、得する方を選びたい。
何だかわからないので、直接ショップで話を聞くことにした。
店では前回同様、私の現在の通信データ量はこんな感じで、だからこっちのプランにした方がいい、などと説明があった。
厄介なのは、そのプランに付属しているオプション、新機種の支払方法などのオマケのややこしさだ。
前回説明を受け、今より安くなるというのでそれでお願いした。
次回お店に行く時には、このプランに変更することがわかるようにしておいてくれると言っていた。
しかしまたこう改めて説明されたので、同じプランなのか不安になって来る。
それを聞くと、そのような引き継ぎはされていないことが分かった。
となると、今説明のあったプランでいいのか、今自分で判断しなくてはならない。
これは前回決めたプランと同じなのか?
もう違ってもいい、ただ、高くなるのだけは嫌だ。
実は私が言いたいのはここなのだが、私は店員の説明が途中からサッパリ分からなくなっていた。
いつもそうだ。
このように一方的にどんどん詰め込まれると、容量が少ない私はもう吸収しきれず耳を通るだけになってしまうのである。
学校の授業を思い出した。
何十人もの生徒を相手に、授業を進める先生。
私が途中で容量をオーバーしようとも、気にも留めずにどんどん詰め込んでくる。
私は完全に置いていかれ、ドロップアウトし、空想やラクガキの世界に入る。
まさにそれであった。
とにかく「それっぽい返事になるよう」、それで精一杯であった・・・・・。
年寄りの無知につけ込む訪問販売に似たようなものを感じた。
なんで携帯の契約はこんなに複雑なのか??
こちらから選択するのではなく、向こうから提案されないと先に進めないような果てしなさだ。
私は何一つ理解しないまま、泣きたいような気持で契約書を持って店を出た。
高額のポイントをもらったあたりが、また複雑な気持ちにさせる。
玉手箱を持って帰された、浦島太郎のようである。