家族がひとり増えたのだ。
4猫の抜け毛は凄まじい。
夏場ともなると、まるでライブのステージセットのごとく降り積もり、揺れる。
そこへきて私が無精のグータラ、そしてそこへ体調不良だ。
あぁドラえもんがいてくれたら・・・。
ドラえもん、というか・・・。
ルンバがいてくれたら・・・・・・・。
実はルンバが欲しいという事は、結構前から話してはいた。
掃除機をかけ終わって戻ると、またどこからか舞い戻る猫の毛束。その時の脱力感。
もう一度掃除機を持って来ようにも、「隣の部屋から掃除機を持ってくる」という行為は、頻度が上がるほどにストレスがかかるのだ。
その反動で、「もう掃除機なんか見たくない」という気持ちになり、掃除の頻度は下がる。
あの重い本体、長いパイプ、時々どこかに引っかかって進まなくなるストレス。
君には感謝しているが、好きになれんのだよ。
有能だけど、扱いにくいヤツ。
そんなヤツにちょっとした異変が起こるようになった。
コードを伸ばした時のストッパーがバカになっているらしく、すぐに巻き戻ってしまうのである。
仕方なくコードを引き出したら足で踏んづけたりガムテープで止めたりしていたが、これにてストレスは倍増した。
思えばこの掃除機、10年以上使っている。もうそろそろパトラッシュのところに・・・。
ただ「新しい掃除機が欲しい」では説得力がない。
私はルンバに猫が乗っている動画などを見せ、大五郎がルンバに乗ったらきっと面白いよ!とそっちの方面からもプッシュした。
大五郎は5キロだから耐荷重量は最低でも5キロはないと、と具体的な数値を盛り込む。
そんな努力も空しく、なかなか購入の具体化になる気配はない。
私が根性入れて掃除をすればいいだけの話である。強くは言えない。
あ~~、ルンバ降ってこないかな、もぅ。
懸賞にも応募したりしたが、降ルンバ確率とどっちが高いのか。
なのである日突然それがうちにやって来て、私はとても驚いた。ダンナは「買った」などとひと言も言わなかったのだ。
おおルンバ降臨EE:AEAAB
これさえあれば、ボタンひとつで掃除ができるのである。遠慮なく一日に何度もボタンを押してやる。
私のストレス+労働力+時間+清掃能力、これを一手に引き受けてくれるのだ。いくらで買ったか知らないが、後悔するような買い物にはならないぞEE:AE5B1
ええ、後悔などさせませんわEE:AE4E5
電気代で後悔したりすることになるだろうか??
こうして新しい家族が増えたのだ。
お掃除ロボットとは良く言ったものだ。
まるで自らの意思を持ったように勝手に動き回るそれは、生き物のようでもある。
なので自然に家族と認識するに至ったのである。