人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

松茸界への誘い

何となく、飲みたい気分だった。

平日は極力飲まないようにしているが、こういう日が時々ある。

しかし、飲まない方がいいに決まっている。

往々にして私は飲み過ぎるし、飲み過ぎれば次の日を潰してしまう。

それでも飲みたい日というのがあるのだ。

しかし飲まない方がいいに決まっている。

こういう迷いがある時は、ダンナへのLINEにビールジョッキの絵文字を挿入して反応をみる。

ダンナも乗ってくれば迷いはなくなるし、その気がなければ諦めもつく。

そして昨日ダンナは仕事の帰りに「一応」と言ってビールを買い、「これも」と言ってノンアルコールビールを追加した。

微妙な反応である。

冷蔵庫にビールを入れながら、ダンナは話す。

「で、これ買ったスーパーでさ、松茸売ってたんだよね。」

は?マツタケ!?どーでも・・・。

「それがさ、小さいんだけど何個か入ってて、400円ぐらいだったんだよ。」

松茸400円。

思えば私は過去に、松茸など買ったことはあっただろうか。

このドケチが買う訳がない。

そもそも食べたこともないのだ、味も分からないものに高い金を出す気になどなりはしない。

それでいいのだ。

松茸界に足を踏み入れてはいけない。

世の中には、知らない方がいいこともある。

フカヒレ然り。

ドンペリ然り。

しかしドンペリ400円なり。これはチャンスじゃないのか??

私はこのまま、松茸に関する発言を一切することなく、一生を終えるところだったのである。

野菜に400円は高いが(好きな野菜:チンゲン菜)、松茸の400円だ。

46歳にして、松茸の味も香りも知らないとは、なんて可哀想な私。

いや、むしろ恥である。

社会勉強だ。

これは学習なのである。

今日になり件のスーパーへ行くと、ダンナが言ったようにそれは480円という値段で売っていた。

ただし、極小。

カナダ産(笑)

安いには理由があるはずだ、国産のものとぜんぜん違うかもしれないが、学習にはならなくとも「松茸を食べた」という事実は作ることができる。恥ひとつ、免れるのだ。私は迷わず買ってきた。

これは松茸ご飯というものにしてやろうと思う。

レシピをあちこちで調べると、香りが落ちるから、汚れは優しく丁寧に落とせとのこと。

見ると結構汚れてるなぁEE:AE5B1

匂いを嗅いでみたが、全く分からん。

調理も食べるのもこれからだ。今のところあまり期待できないが、松茸を食べた事実を作るために、最後まで遂行しようと思う。

ところで先日飲み屋で、アワビの刺身というものを食べた。

やはり安かったからだが、硬いだけで全然美味しくなかった。

ダンナは好きなようで、「マヨネーズが欲しい」と何度も言いながら食べていた。

ごめんね、アワビは今後一生、買うことはないよ・・・。

結局昨日は、ノンアルで乾杯した。