久しぶりに図書館に行ったのだ。
また絵本でも読むかーと思ったのだが、もうどれがいいのかたくさんあり過ぎて分からない。
面倒くさくなったところでふと目に入ったタイトル、「トラのじゅうたんになりたかったトラ」。
ええっ!?なんで!?激しく気になる!!
表紙のトラはアホヅラで引っくり返って舌まで出している。
ちょっと、このトラ、大丈夫・・・?
昔、インドのジャングルに1頭の年老いて痩せこけたトラがいたのだ。
サルにはバカにされて木の実を投げられる生活。
可哀想なトラは、王様の宮殿を見ながら、そこでの生活に憧れていた。
ある日いつものように宮殿を外から覗いていると、召使がじゅうたんを干しにやってくるのだ。
中には薄汚いトラのじゅうたんが。
トラはひらめく。
自分があのじゅうたんになってしまえば、宮殿で王様たちと暮らせるのではないか。
トラは召使の目を盗んで、じゅうたんと入れ替わる・・・。
まずね、お約束で、誰も気づきませんからトラが変わったこと(笑)
早速干したじゅうたん叩きに召使がやってくるし、王様家族は普通にじゅうたんとして使ってるし、笑ったわー!
王様たちの残り物を食べてどんどん太っていくのだが、そろそろ気づかれちゃうんじゃないのか??
絵がまた独特で、トラの間抜けな感じが微笑ましい。
話と絵のマッチングが絶妙。
これ、ツボだったわー!
オチも良かった。
オススメの一冊だ。
「トラのじゅうたんになりたかったトラ」 ジェラルド・ローズ
訳・ふしみみさを
岩波書店