9.11の話だよー、とだけ聞いていた。
タイトルから飛行機内での話であることが予想できたが、テロで墜ちた飛行機は4機。
そのうち目標の建物に突っ込んだのは3機。
となると、だいたいどの1機かは分かってしまう。
そういう意味では、オチは分かっていた作品である。
監督:ポール・グリーングラス
キャスト:コリー・ジョンソン、タラ・ヒューゴ
9.11の事件に関しては、改めて説明する必要はないだろう。
テロリストにハイジャックされた飛行機は、貿易センタービルに突っ込んだ2機、ペンタゴンに突っ込んだ1機。
そして、目標に突入できなかったユナイテッド93。
この機の目標は国会議事堂かホワイトハウスと言われているが、なぜこの1機だけがハイジャックされながら、目標にたどり着けずに墜落したのか。
乗客の電話を受けた遺族の証言や資料を元に再現したのが、この映画である。
乗客は、先に貿易センターに突っ込んだ2機がいることを知り、自らの運命を悟る。
行き先は分からないが、このままではテロリストと一緒に散るしかないのである。
そこで乗客、乗務員が一致団結し、最後の抵抗を図るのだ。
何より、この映画が事実(に基づいている)であることが重い。
カメラワークは、わざとなのだろうが、かなり揺らして臨場感を出している。
混乱して事実・誤報が飛び交う管制塔などの現場。指令が思うとおりに出せないジレンマ。
こういったことは、突然起こるのである。そして、得てして想定外だ。
きっとこの時の教訓は生かされていくだろうが、遺族にはいつまでも残ることだろう。
それをだたの悲劇としてではなく、勇気ある人々の事実として残したのは、意味あることではないだろうか。
ぽ子のオススメ度 ★★★☆☆
*当記事は映画のレビューであり、9.11について書いたものではありません。
9.11そのものについてのコメントはご遠慮いただきますよう、お願いしますEE:AEAD9