人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

ユナイテッド93

9.11の話だよー、とだけ聞いていた。

タイトルから飛行機内での話であることが予想できたが、テロで墜ちた飛行機は4機。

そのうち目標の建物に突っ込んだのは3機。

となると、だいたいどの1機かは分かってしまう。

そういう意味では、オチは分かっていた作品である。

             

    監督:ポール・グリーングラス

    キャスト:コリー・ジョンソン、タラ・ヒューゴ

9.11の事件に関しては、改めて説明する必要はないだろう。

テロリストにハイジャックされた飛行機は、貿易センタービルに突っ込んだ2機、ペンタゴンに突っ込んだ1機。

そして、目標に突入できなかったユナイテッド93。

この機の目標は国会議事堂かホワイトハウスと言われているが、なぜこの1機だけがハイジャックされながら、目標にたどり着けずに墜落したのか。

乗客の電話を受けた遺族の証言や資料を元に再現したのが、この映画である。

乗客は、先に貿易センターに突っ込んだ2機がいることを知り、自らの運命を悟る。

行き先は分からないが、このままではテロリストと一緒に散るしかないのである。

そこで乗客、乗務員が一致団結し、最後の抵抗を図るのだ。

何より、この映画が事実(に基づいている)であることが重い。

カメラワークは、わざとなのだろうが、かなり揺らして臨場感を出している。

混乱して事実・誤報が飛び交う管制塔などの現場。指令が思うとおりに出せないジレンマ。

こういったことは、突然起こるのである。そして、得てして想定外だ。

きっとこの時の教訓は生かされていくだろうが、遺族にはいつまでも残ることだろう。

それをだたの悲劇としてではなく、勇気ある人々の事実として残したのは、意味あることではないだろうか。

ぽ子のオススメ度 ★★★☆☆

*当記事は映画のレビューであり、9.11について書いたものではありません。

9.11そのものについてのコメントはご遠慮いただきますよう、お願いしますEE:AEAD9