人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子56歳。

2時間半の苦悩

悩んで、悩んで、悩んで、・・・やっと結論が出たのは2時間半後であった。

猛烈に腹が減っていた。

今日は東京タワーに行く予定だったのだが、二日酔いで潰れてしまったのだ。

飲みに出た訳でも誰かに会った訳でもない、家で普通に飲んでこれだ。

寝た時の記憶がない。

廊下で寝ていたらしいが、寝室にすらたどり着けなかったということか。

昼にはスーさんの事務所に行く事になっていたのだが、こんな感じだったので私は車で待っていた。

もう、生きているだけでつらい。何を見ても吐きそうだ。

ダンナはスーさんから洋服をたくさんもらって戻ってきた。スーさん達はすでに飲んでいたそうだが、オエッ、行かなくて良かった。そんなの見たら吐いてしまう。

空っぽの胃に、何か温かいものを入れたくなった。

いつもならラーメンというところだが、それですら辛い。今日はうどんである。

ひどい二日酔いだったので、体が受け付けられるものはかなり限られており、「どこそこのうどん」とピンポイントで指定したのだが、もう体が持ちそうになかったので近所のうどん屋だ。

その前に「家で食べたほうがいい」と言われたが、そうはいくか、吐いても絶対に外で食べてやる。

食べる前に吐きましたEE:AEAAB

とは言っても胃の中はカラッポだったので、出たのはゲップだけである。

「うどん」という薬を飲んだら、また眠る。

夜になったら「スーさんと飲みに行く」とダンナが起こしに来た。

ええっ!?もしかしてスーさん達、あれからずっと飲んでるのか!?

何にしろ私は無理だ。行くがいい。

それにしても君たち、明日はスタジオリハじゃないか。

どうせそこでまた昼から飲むことになろうに・・・・・・。

ダンナを見送ると、猛烈に腹が減っていることに気がついた。

ダンナが飲みに行く分、私も何か外で食わせることを要求してあったのだ。

さて、何を食べましょうかね。

これが2時間半である。

駐車場のある店、私が車で行かれる店、二日酔いで食べられるもの、この条件を満たす店がないのである。

こう腹が減っては、妥協したくない。

しかしないものはないのである。どれだけ考えても、その事実は変えることができない。

2時間半後に観念して、自転車で近所のラーメン屋に行ってきたのだった。

腹は膨らんだ。次は眠くなるだろう。

二日酔いは立派な病気なのである。