悩んで、悩んで、悩んで、・・・やっと結論が出たのは2時間半後であった。
猛烈に腹が減っていた。
今日は東京タワーに行く予定だったのだが、二日酔いで潰れてしまったのだ。
飲みに出た訳でも誰かに会った訳でもない、家で普通に飲んでこれだ。
寝た時の記憶がない。
廊下で寝ていたらしいが、寝室にすらたどり着けなかったということか。
昼にはスーさんの事務所に行く事になっていたのだが、こんな感じだったので私は車で待っていた。
もう、生きているだけでつらい。何を見ても吐きそうだ。
ダンナはスーさんから洋服をたくさんもらって戻ってきた。スーさん達はすでに飲んでいたそうだが、オエッ、行かなくて良かった。そんなの見たら吐いてしまう。
空っぽの胃に、何か温かいものを入れたくなった。
いつもならラーメンというところだが、それですら辛い。今日はうどんである。
ひどい二日酔いだったので、体が受け付けられるものはかなり限られており、「どこそこのうどん」とピンポイントで指定したのだが、もう体が持ちそうになかったので近所のうどん屋だ。
その前に「家で食べたほうがいい」と言われたが、そうはいくか、吐いても絶対に外で食べてやる。
食べる前に吐きましたEE:AEAAB
とは言っても胃の中はカラッポだったので、出たのはゲップだけである。
「うどん」という薬を飲んだら、また眠る。
夜になったら「スーさんと飲みに行く」とダンナが起こしに来た。
ええっ!?もしかしてスーさん達、あれからずっと飲んでるのか!?
何にしろ私は無理だ。行くがいい。
それにしても君たち、明日はスタジオリハじゃないか。
どうせそこでまた昼から飲むことになろうに・・・・・・。
ダンナを見送ると、猛烈に腹が減っていることに気がついた。
ダンナが飲みに行く分、私も何か外で食わせることを要求してあったのだ。
さて、何を食べましょうかね。
これが2時間半である。
駐車場のある店、私が車で行かれる店、二日酔いで食べられるもの、この条件を満たす店がないのである。
こう腹が減っては、妥協したくない。
しかしないものはないのである。どれだけ考えても、その事実は変えることができない。
2時間半後に観念して、自転車で近所のラーメン屋に行ってきたのだった。
腹は膨らんだ。次は眠くなるだろう。
二日酔いは立派な病気なのである。