人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

エレキセレブの快挙

暑い。

暑いが努力はしている。

東電のためではない。

家計のためだ。

仕事で涼んでいた時間を(だから別に涼みに行っていた訳じゃないが)、家で過ごすようになったのだ。

その上私の収入もなくなったのだから、節約せざるを得ないのである。

この夏のエアコンの使い方に、覚悟はあった。

そもそも虚弱なのもあるだろうが、暑くなり始めるとまずはバテた。

それはもう、今年の紅葉は見られないんじゃないかと思うほどのやられようで、一体どうしたら家計にも体にも優しくなるのか、皆目見当がつかなかった。

そこでまずは体を丈夫にする事を考えたのだが、騒ぎ過ぎた。

検査を受けたりレバーを食べたり酒を控えたりしたが、つまるところは「ムチャなダイエット」が原因かと思われる。

夏の週末を重ねるたびに肥え、今はすこぶる元気である。

しかし酒はできるだけ控えている。

一応検査の結果も、今後のためには生かしたいと思うのだ。

すると今度は不眠だ。

どうしてこう、あちこちバランスが取れないのか腹立たしいが、こちらも頑張るのを止めて、薬を飲むようにした。

快適である。

しかし、良く肥えて良く眠れたところで、暑い事には変わりないのだ。

しばらく涼しかったのであの地獄のような日々を忘れていたが、こりゃたまらん。

昨夜は薬の力ですら暑さに負け、何度も目を覚ましてはエアコンを入れたり扇風機にしたりの繰り返しで寝不足である。

私は夏に負けるのか?

日中、決まった座り仕事と言うのは、「1日のはじめにスケジュール表を書き込む」、「レシピを考える」、「食事」、「ブログ更新」、「ネットサーフィン」だが、この間は扇風機をつけている。

充分涼しい。

エアコンの冷気より、よっぽど気持ちいいぐらいだ。

しかし歩き回ればやはり暑いし、暑さは「やる気」を奪う。

なので私は29.9度以上になったら、エアコンをつけることにした。

暑そうに思えるかもしれないが、慣れた。

ここが私のボーダーである。

意外と1度下がるだけで、ずいぶん涼しく感じてくるものだ。その頃には湿度もかなり下がっている。

そこでエアコンを消し、座れば扇風機を回す。

これで案外しのげることが分かってきたのだ。夜はどうにもならないが。

エアコンよりも扇風機の方がいい仕事をしているように感じてきたこの頃だが、昨日、電気料金の領収書がポストに入ったのだ。

震災の後からだと思うが、去年の電気使用量との比較が載るようになったので、テストの答案でも見るようにドキドキしながらそこを見てみたのである。

なんと、22%も減っていた。

こりゃ凄い、もしかしたら東村山で節電NO.1になれないか、と思ったが、果たしてエアコンだけでこんなに減らせたのだろうか。

そういえば、今年はあまり娘ぶー子の姿を見ていない。

学校を辞めてバイトと遊びに明け暮れているからだが、去年までは夏休みで家でゴロゴロしていたのである。

エアコンをつけ続けることを全く躊躇せず、可能な限り低い温度設定で、たとえひとりだろうが他の部屋で使っていようが、そこだけがぶー子のセレブな生活習慣であった。

何度言ってもいまだに直らないが、一番節電に協力しないぶー子のおかげで、図らずも22%の節電ができたという皮肉な結果である。

一体私の努力は何%なのだろうか。