おえぇEE:AE474
予定通り、ひどい二日酔いである。
昨日は上司グッティ氏の誕生日であり、会社の仲間と集まって飲んだのだ。
いつも楽しいが、昨日は特別楽しかった。
課長からのプレゼントは彼が編集したCDだったが、その場で「開けてみて」と言うので開けてみたら、中にはグッティ氏がこよなく愛している「ラーメン和」の食券が一緒に入っていて爆笑だ。
私はさとちゃん&ねおむと一緒にiTunesのカードをあげたのだが、これを包装して包装して包装しまくってどんどん大きくし、箱に入れ、また包み、大きなプレゼントに膨張させた。
グッティ氏は時間をかけてそれを開けた。
昨日までの私の宿題とは、この包装である。
久米川のわたみん家で飲み、東村山のシダックスに移動した。
電車組と自転車組とに分かれたが、電車組の私達が先についたのだ。
自転車のさとちゃん、ねおむ、上司アンガを待ったが、果たして現れたのはさとちゃんとねおむだけである。
「あれ?アンガは?」
「え?別々に来たんですけど、自転車そこに置いてありますよ??」
店を出てみると、すぐ目の前にアンガの自転車が置いてあった。
彼はどこへ行ったのだ?
みんなで探し回ったが、やがて「迷った」と電話が来た。
迷った、って、自転車は店の目の前、ド正面である。
私は店の外で彼を待ったが、やっと遠くに姿が見えたので「おーい!!」と叫んだら、彼はすっ飛んできた。
物凄い勢いで走ってきたので曲がり角のターンでGがかかり、ポケットから何かがポーンポーンとふたつ、飛び出した。
アンガは全くそれに気付かずこっちにドスファンゴの如く突進してきたので、私がそっちに走ってそれを拾ってきた。
財布とカードである。
この頃彼は飲むと物をなくすらしいが、なるほど、こういうふうに無くなっていくのだろう。
4時半頃にアンガがトイレから出て来なくなったのをきっかけに、お開きにする事にした。
課長は終電で帰るといい「シメの1曲」を歌ったが、結局シメの1曲は際限なく繰り返され、終電は始発に変更となった。
トイレでアンガの回収に手間取っていると、「やっぱり!!」と言ってなんと娘ぶー子が現れた。
彼女は翌日大阪に帰るという友達と来ていたのだ。
「この声、絶対そうだと思った!!」
やはりトイレに入っていたぶー子だったが、さとちゃんと居合わせていながらお互い気付かなかったらしい。
ところで後で知ったが、ぶー子達もここに来る前は久米川の「わたみん家」で飲んでいたそうな。
凄い偶然だ。
というか、どんだけこの町は田舎なんじゃいって事か。
始発までの中途半端な30分、どうやって時間を潰そうかと考えたが、「しりとりでもするか。しりとり。り。りんご。」と言ってみると、これが案外面白くなってきて、あっという間に30分が過ぎた。
いつの時代もしりとりは「る」が難関だが、グッティ氏は何とかして次のアンガに「る」を回そうとする。
ルールは固有名詞もOKにしたのでまだネタは多いほうなのだろうが、「ルビーはダメだよ」「ルースターズもダメ」と他の人に先に言われてしまうとその言葉はもう出せないというローカルルールがいつの間にできてしまい、ますます「る」は厳しくなっていった。
早朝で人は少なかったが、タクシーも少なかった。
始発に向かう課長を見送ると残された私とグッティ氏は1台のタクシーを譲り合うことになる。
ラチが開かないので先に乗らせてもらったが、飼い犬を寒空の中に捨てていくような辛さである(笑)
タクシーの中で私はメールを受信した。アンガからである。
そこには「ルイジアナ州」とだけ書かれていた。