人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

HUGE@西荻窪

こんな表紙を見たら、矢も盾もたまらず買ってしまった。

夏だ!!カレーだ!!

大いに盛り上がった。

ラーメンもいいけど、

今年はカレーもいいんじゃない??

そんなんで早速、歯医者の後の恒例のラーメンをカレーに変更。

カレー本に載っていた「HUGE」へ。

あまり多くの情報が載っていなかったので、実際に店の前に来たら足が止まってしまった。

そこはオシャレなバーだったのだ。

しかも時間が早いせいか、客はひとりもいない。

カウンターのみの小さな店だ。

どこをとっても私達夫婦に苦手な要素ばかりである。

しかしもう、食べると決めて来たのだ。

勇気を出してドアを開ける。

馴れ馴れしくもなく、そっけなくもない、程良い接客だ。

夫婦と思しきやはりオシャレな2人。

本に載っていたのはチキンカレーだったが、店の外の能書きを読んだらぜひビーフカレーが食べたくなった。

せっかくだからふたり違う味にしようかと話していたのだが、ふたりともぜひこれが食べてみたく、揃ってこれを注文した。

「辛さの方は大丈夫ですか?当店のカレーで一番辛いメニューですが。」と聞かれ、辛さに弱いダンナはちょっと躊躇したが、「大丈夫です。」と心を決める。

マスターは丁寧に小鍋でカレーを温めている。

それなりに待ったから、単純に温めていただけではないのかもしれない。

バーのつまみではない、こだわりのカレーを作る店主の趣である。

ライスの量は、料金内で調節してもらえる。

ダンナは大めで、私は普通に。

横長の真っ白な皿に綺麗に出てきたビーフカレー。

自家製のピクルスが別皿でついてきた。

ひとくち食べて、

ヤバい!!

「ヤバい」=「いけない」だった時代はもう終わっている。

この場合のヤバイいは、最近使われている「凄い」の意味である。

カスピ海ヨーグルトと八角などの東洋のスパイスでつくったソースと、そこに漬けておいた牛肉を煮込んだ云々・・・とか、そんな感じの能書きだったと思う。

私は八角や牛肉が好きなのでこのメニューを頼んだのだが、もうこの香り高いスパイスに、一口目からノックダウンである。

ジンワリと辛さが口に広がって来るが、ビリビリとした辛さではなく、スパイスの滋味溢れる味わいだ。

辛いものが苦手なダンナも、汗を拭き拭き「おいしい!」と食べきった。

ソースは水分の少ないボテッとザラッとしたもの。

肉も柔らかく煮込まれていて美味。

スジっぽいのや脂の少ないものや、色んな部位が入っていて面白い。

ムッチャクチャ美味しかった。

食べ終わりたくなかった。

「本当に美味しかったです。」

ついママに言ってしまった。

そしたらママはカレーのメニューについて色々教えてくれた。

ここには数種類のカレーがあるが、全て全く違うベースから作られているそうだ。

色々試作品を作っていて、その中でいい物を残した結果そうなってしまったらしいのだが、それ故にカレーへのこだわりを感じる。

メニューもカレー以外は簡単なつまみが数種あるだけで、カレーハウスと言ってもいいんじゃないかと言う程だ。

そう、全く違うタイプのカレーがラインナップされているので、他のメニューも大いに興味が湧いてきた。

ちなみに私達が食べたビーフカレーだが、完成した当初はもっと辛かったそうだが、食べられないお客さんが出てきたので辛さを少し落としたそうだ。

「オリジナルで」と言えば、その辛さにしてくれるとのこと。

メニューは全てテイクアウトOKとの事。

これで歯医者とここのカレーのテイクアウトはセットに決定だ。

まだまだカレー初心者である。

もっともっと色々食べてみたくなった。

奥が深そうな食べ物である。

ぽ子評価です。5段階で、

味:5!!!

量:ちょうど良い。4。

価格:3。

総評:5。

価格の評価が低めなのは、「単なる食事」としての値段で捉えた評価であり、あの味ならこの値段でも全く不満はありません。

また、総評とその他の評とのバランスが良くないかもしれませんが、あまりにも美味しかったので、どうしても5をつけたかったので。

「ビーフカレー」 1000円

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