こんな表紙を見たら、矢も盾もたまらず買ってしまった。
夏だ!!カレーだ!!
大いに盛り上がった。
ラーメンもいいけど、
今年はカレーもいいんじゃない??
そんなんで早速、歯医者の後の恒例のラーメンをカレーに変更。
カレー本に載っていた「HUGE」へ。
あまり多くの情報が載っていなかったので、実際に店の前に来たら足が止まってしまった。
そこはオシャレなバーだったのだ。
しかも時間が早いせいか、客はひとりもいない。
カウンターのみの小さな店だ。
どこをとっても私達夫婦に苦手な要素ばかりである。
しかしもう、食べると決めて来たのだ。
勇気を出してドアを開ける。
馴れ馴れしくもなく、そっけなくもない、程良い接客だ。
夫婦と思しきやはりオシャレな2人。
本に載っていたのはチキンカレーだったが、店の外の能書きを読んだらぜひビーフカレーが食べたくなった。
せっかくだからふたり違う味にしようかと話していたのだが、ふたりともぜひこれが食べてみたく、揃ってこれを注文した。
「辛さの方は大丈夫ですか?当店のカレーで一番辛いメニューですが。」と聞かれ、辛さに弱いダンナはちょっと躊躇したが、「大丈夫です。」と心を決める。
マスターは丁寧に小鍋でカレーを温めている。
それなりに待ったから、単純に温めていただけではないのかもしれない。
バーのつまみではない、こだわりのカレーを作る店主の趣である。
ライスの量は、料金内で調節してもらえる。
ダンナは大めで、私は普通に。
横長の真っ白な皿に綺麗に出てきたビーフカレー。
自家製のピクルスが別皿でついてきた。
ひとくち食べて、
ヤバい!!
「ヤバい」=「いけない」だった時代はもう終わっている。
この場合のヤバイいは、最近使われている「凄い」の意味である。
カスピ海ヨーグルトと八角などの東洋のスパイスでつくったソースと、そこに漬けておいた牛肉を煮込んだ云々・・・とか、そんな感じの能書きだったと思う。
私は八角や牛肉が好きなのでこのメニューを頼んだのだが、もうこの香り高いスパイスに、一口目からノックダウンである。
ジンワリと辛さが口に広がって来るが、ビリビリとした辛さではなく、スパイスの滋味溢れる味わいだ。
辛いものが苦手なダンナも、汗を拭き拭き「おいしい!」と食べきった。
ソースは水分の少ないボテッとザラッとしたもの。
肉も柔らかく煮込まれていて美味。
スジっぽいのや脂の少ないものや、色んな部位が入っていて面白い。
ムッチャクチャ美味しかった。
食べ終わりたくなかった。
「本当に美味しかったです。」
ついママに言ってしまった。
そしたらママはカレーのメニューについて色々教えてくれた。
ここには数種類のカレーがあるが、全て全く違うベースから作られているそうだ。
色々試作品を作っていて、その中でいい物を残した結果そうなってしまったらしいのだが、それ故にカレーへのこだわりを感じる。
メニューもカレー以外は簡単なつまみが数種あるだけで、カレーハウスと言ってもいいんじゃないかと言う程だ。
そう、全く違うタイプのカレーがラインナップされているので、他のメニューも大いに興味が湧いてきた。
ちなみに私達が食べたビーフカレーだが、完成した当初はもっと辛かったそうだが、食べられないお客さんが出てきたので辛さを少し落としたそうだ。
「オリジナルで」と言えば、その辛さにしてくれるとのこと。
メニューは全てテイクアウトOKとの事。
これで歯医者とここのカレーのテイクアウトはセットに決定だ。
まだまだカレー初心者である。
もっともっと色々食べてみたくなった。
奥が深そうな食べ物である。
ぽ子評価です。5段階で、
味:5!!!
量:ちょうど良い。4。
価格:3。
総評:5。
価格の評価が低めなのは、「単なる食事」としての値段で捉えた評価であり、あの味ならこの値段でも全く不満はありません。
また、総評とその他の評とのバランスが良くないかもしれませんが、あまりにも美味しかったので、どうしても5をつけたかったので。
「ビーフカレー」 1000円
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