人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

スウィーニー・トッド

娘ぶー子の好きな、ジョニー・デップ。

実に色んな役をこなしている奇才である。

              

監督:ティム・バートン

キャスト:ジョニー・デップ、キャンベル・スコット 、ジョアンナ・ラムリー

19世紀のロンドンを舞台にした、ミュージカル風の映画である。

美しい妻をその町の判事に奪われた夫の復讐劇だが、おどろおどろしさよりもどこかコミカルな感じがするのは、歌のせいだろうか。

夫はいつしか復讐を忘れ、罪のない人間を手にかけるようになる。

相棒のミセス・ラベットは彼の暴走を抑えるように見守っていたはずだが、「すばらしいアイデア」を思いつき、二人三脚での殺人稼業が始まるのである。

衣装に古い町並みも美しく、ミュージカルの舞台としては良く合っているが、「ミュージカル」故のダルさが辛い。

セリフが歌になっているので、辛抱強く聞かなくてはならない。

歌と言うものは装飾あり、繰り返しありで、結構聞くには根性がいるのだ。

ストーリーは「復讐劇」という至極シンプルなものだが、途中で思わぬ方へ方向が変わる。

そのあたりから予想だにしない展開が繰り広げられ、思いもよらないラストに衝撃だ。

しかし、血生臭い悲惨なラストも美しく見えてしまうのは、やはりこのミュージカルテイストあってからこそか。

好みが分かれるだろう。

私はこのミュージカル風の作りに正直馴染めなかったが、この映画からミュージカルテイストを除いたら、ありがちなホラーで終わっただろう。

残念な事に、この映画のいい部分が、私には受け入れられなかった。

ぽ子のオススメ度 ★★★☆☆

ダンナのオススメ度 ★★★☆☆ 新鮮。トッドに好感。

ぶー子のオススメ度 ★★★★☆ 芸術的