なんなんだ、このテンションは。明日は休みだと言うのに。
ダルダルである。
「今日は遅くなるから、ご飯はいらないよ。」と亭主に言われれば、大抵の妻はやった!!と喜ぶものだろう。
亭主が遅ければ、やらなくて済む事が妻にはたくさんあるのだ。
「送別会で・・・。」
つまり、うまいもの食べたり酒飲んだりして来る訳だ。
ならこっちだって何かうまいもの食べてやろうじゃないか、となるもので、そうなると亭主など晩飯時にいない方がいいという事になる。
だから世の妻達は、亭主の不在を喜ぶのだ。
しかし、ぽ子のテンションは低い。
亭主不在の上、明日は休日なのだ。
それなのに、なぜこんなに気分が沈むのだろう?
胃の調子が悪いのだ。
どうやら原因はそこである。
今日ダンナが遅くなると気付いたとき、まず「じゃ、何食べよう♪」となったのだが、この胃だ。
こんな状態じゃ、ろくに食べられないぞ。
ステーキだのケンタのチキンだの浮かんできたが、無理だ。
酒だって、あんまり飲めそうにない。
あぁ、せっかくの晩ご飯・・・。
この一件で、信じられない程にテンションが下がった。
何のための休日なのだ。
まぁ明日は明日で食い放題に行こうと決めたが、前日の夜込みで、休日なのだ。
あぁガッカリ、ガッカリだよ・・・。
ガッカリしたまま、仕事を終えてスーパーに寄る。
明日はまだ娘ぶー子の学校があるのだ。
何か買って帰らないと。
家に着いたらまず、スーパーで買った豚肉のみそ焼き(ほうれん草のゴマ和え、サラダ付き)を食べ、生ハムを食べた。
それでも気が済まずに、ぶー子と一緒に食べようと思っていたカキを全部食べた。
なんだ、意外と食べれるじゃないか。
今度は勢いに任せて食べまくった事を後悔だ。
この分なら夜の部も、希望通りに食べれるかもしれないのだ。
すきっ腹をとっておけば良かった。
しかしまだ6時半である。
ぶー子とは連絡が取れず、時間ばかりが無駄に余っている。
暇だのー。
寝てしまいそうな予感。