人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子56歳。

月曜日だから

なんなんだ、このテンションは。明日は休みだと言うのに。

ダルダルである。

「今日は遅くなるから、ご飯はいらないよ。」と亭主に言われれば、大抵の妻はやった!!と喜ぶものだろう。

亭主が遅ければ、やらなくて済む事が妻にはたくさんあるのだ。

「送別会で・・・。」

つまり、うまいもの食べたり酒飲んだりして来る訳だ。

ならこっちだって何かうまいもの食べてやろうじゃないか、となるもので、そうなると亭主など晩飯時にいない方がいいという事になる。

だから世の妻達は、亭主の不在を喜ぶのだ。

しかし、ぽ子のテンションは低い。

亭主不在の上、明日は休日なのだ。

それなのに、なぜこんなに気分が沈むのだろう?

胃の調子が悪いのだ。

どうやら原因はそこである。

今日ダンナが遅くなると気付いたとき、まず「じゃ、何食べよう♪」となったのだが、この胃だ。

こんな状態じゃ、ろくに食べられないぞ。

ステーキだのケンタのチキンだの浮かんできたが、無理だ。

酒だって、あんまり飲めそうにない。

あぁ、せっかくの晩ご飯・・・。

この一件で、信じられない程にテンションが下がった。

何のための休日なのだ。

まぁ明日は明日で食い放題に行こうと決めたが、前日の夜込みで、休日なのだ。

あぁガッカリ、ガッカリだよ・・・。

ガッカリしたまま、仕事を終えてスーパーに寄る。

明日はまだ娘ぶー子の学校があるのだ。

何か買って帰らないと。

家に着いたらまず、スーパーで買った豚肉のみそ焼き(ほうれん草のゴマ和え、サラダ付き)を食べ、生ハムを食べた。

それでも気が済まずに、ぶー子と一緒に食べようと思っていたカキを全部食べた。

なんだ、意外と食べれるじゃないか。

今度は勢いに任せて食べまくった事を後悔だ。

この分なら夜の部も、希望通りに食べれるかもしれないのだ。

すきっ腹をとっておけば良かった。

しかしまだ6時半である。

ぶー子とは連絡が取れず、時間ばかりが無駄に余っている。

暇だのー。

寝てしまいそうな予感。