アクセス、下がってます。
世間の皆様は大忙しだ。
体調の悪いぽ子は昨日も早く寝たが、もういい加減、眠れんッ。
寝たような寝ないような、夢ばっかり見てはそれを再放送して朝になった。
お?ちょっと具合良くなったかも。
頭が重~く肺がモアモアしていたのだが、だいぶ軽くなっていた。
肺ガンかと思ってビビッたよ。5月頃には脳腫瘍の疑いだったが。
起きよう。
お~、軽い軽い。世間の重力とはこんな程度だったか。
今日はちょっと働くか。
洗濯をしたら途方に暮れてしまった。
ダンナは年賀状作りに没頭している。
掃除機をかけた。
それでもまだ時間はたっぷりある。
大掃除?
やだよ、そんなのやるもんか。
大掃除じゃなくて、遊びじゃなくて、やる事。難しいな。
休日に入って流しに溜まっているはずの皿・コップ類は、食器洗い機の出現により、姿が見えない。
どうしようかな。
私は手帳を持ってダイニングのテーブルにつく。
「問題点・1」のページを開く。
この家の散らかる原因になっている問題点を、書き出してあるのだ。
問題だらけだ。だからこんなにゴチャゴチャしているのだ。
だが、書き出すだけでは問題は解決しない。
ところでこれには「問題点・2」もある。
1ページに書ききれなかったのだ。
「たたんだレジ袋を入れる場所」、から「1階トイレのグリーン化」など私には不可能と思われるものまで、21もの問題点があった。
それを見たらウンザリしてきたので、もう解決法の出ているものを実行することにした。
つーか、解決法まででているのになぜ実行しないのだ、ぽ子。
これでは永久に部屋は片付かない。
アイロンとスプレーのりを空いている収納スペースに入れようと思ったら、パソコンの説明書や付属品が中途半端に入っていた。
ダンナが入れるのに困って、とりあえず突っ込んだのだろう。
私は一つずつ「これはいるの?」「こっちに移していい?」とダンナに聞いて別の場所にしまっていったが、ダンナはボソッと
「そこ、パソコングッズ入れにしてたんだけど・・・。」と言った。
そこというのは、私のアイロングッズ入れである。
「ええっ!?ここはアイロングッズ入れなのに・・・。」
そう勝手に決めていただけで、今日までそれらはそこここに放置してあったのだが。
違う、ここはパソコングッズ入れに似つかわしくない。
ほとんどが説明書のような冊子類なのだ。
アイロンを見よ。この立体感。奥行き。
パソコングッズは、他の取説の置いてある場所に、全て強制合体だ。パソコンだからと言って特別扱いはしない。
他の紙類と何ら変わらないのだ。
そこで一生、お幸せに。
は~、危ねぇ、他の場所にも侵攻しているかもしれない。
アイロングッズ入れの隣をパカッと開けてみると、思い出したくない現実・FFのドリンク剤「ポーション」の捨てられない空き瓶数本と、見覚えのない電球。
で、電球ッ!?なんじゃあこりゃ!?松田優作ばりの驚き、いや常に思ってたのだが、あの「なんじゃあこりゃ!?」の使い方は間違っている。
「なんじゃあこりゃ!?」はこういう場合に使うのだ。
電球である。
何年か前に物珍しさに何本も買い込んだドリンク剤、そのビンが美しくて捨てられず、かといってどうしたらいいか分からずに、とりあえず空いていた収納スペースに入れておいた。
そんな忘れたかった過去の隣にでかい電球が入っていたのだ。
パソコンの取説などという生易しいものではない。
どうしたらいいんだ、こんなもの。
もうここは保留だ。
「見せる収納」のスペースも、見られたくない収納スペース化していた。
何だ、下の方はもう何年も動きがない物ばかりじゃん。
このままにしておくと、この場所で化石になってしまう。
ケリをつけよう。
水玉のアクリルケースに入った、ライター数個。
まだ使えるのだ。
何度も書いているが、ぽ子は使えるものを捨てることができない。
この作業の前にもキーホルダーと缶バッジがたくさん出てきてしまい、悩んだ挙句にこれらは壁に飾ることにしたばかりだ。
「ライター、使う?」今や我が家でタバコを吸うのはダンナだけなのだ。
「いらないなぁー。」
「使えるんだけど、ずっとこのままなんだよね・・・。もう捨てる?」
「え~?いっぱいあるの?選りすぐってみたら?」
実はこれは去年選りすぐって残ったものだ。
ダンナに見せる。
「うー・・・。」
ターボライター、ジッポ、ガスを足せば使えるターボライター、貰い物のブランドライター。
「うー・・・。」
ダンナも散々唸った挙句、「1本ずつ使っていくから、とっといて・・・。」と弱々しく言った。彼もまた「捨てられない人」なのだ。
次の捨てられない去年の選りすぐりは、ペン類である。
結局これも悩んだ結果、今年もさっきのライターの隣に居座ることにした。
こんな感じだから、いつまで経ってもスッキリ片付かない。
でも、使える物をバッサバッサ捨てて小奇麗にするよりは、物を大事にしたいと思うのだ。
散らかれや、もう。
これでいいんだ、私は。
「ゴミ屋敷」の主と同じ心理なのが怖いが。