健診があるから飲めなかった。昨日は金曜日だったのに(泣)
ちなみに金曜に飲まなかったのは去年エル兄弟を家に連れてきた日、9月22日以来である。あの時だって「奇跡だ」と我ながら驚いていたのだ。
どれだけ飲みたかった金曜か、わかって欲しい。見てろよ、反動。
そうなのだ、主婦健診があるから酒も飲めず、後からちゃんとプリントを読んだら「油っこいものも控えめに」と書いてあったがそれは後の祭り、脂増しをしたラーメンをしっかり食べた後だった。
酒がなければ起きている価値もないのでサッサと布団に入ったが、寝るのはもったいないのでまた遅くまでマンガを読んだ。そのせいで朝起きれず辛かった。
今回の健診はパート先で行ったやつとは違い、ちゃんと血液検査や超音波やらあるものだ。毎年やっている。
何といってもメインイベントは胃部レントゲンである。
これは35歳から受ける権利ができるという誇らしいような屈辱的なような検査だが、ぽ子は検査好きなのでこれまで毎回受けてきた。
ゲップとの戦いである。
今回も挑むような気持ちであのバスに乗り込む。レントゲン車だ。
ムチャクチャ忙しそうである。向こうサイドの事だが。
胸部レントゲン、これは良くあるガチャンと撮るだけのものだがそれと、胃部レントゲンをたったふたりでこなしているのだ。
そのうちひとりは胃部のナビゲーション専門で、「はい右向いて下さいそのままぐるっと回りましょうはいそうそうそのまま止まってはい、あ、ちょっと戻ってはいOK次は・・・」と絶え間なく検査を受ける方に指示を送っている。
もうひとりのオジサンは胸のレントゲンを撮り、バリウムを作り(良くわからないが、ただ注いでるだただったのか??)、飲ませ、胃部レントゲンに送り出す。
このオジサンがもうアップアップで、胃部に送り出すのに間に合わずテンパッていて、見ているこっちもハラハラだ。
あのバリウムに挑むには充分な時間と気持ちの余裕が欲しいのだが、見ていると飲み終わる前に「ハイハイ」的にあおっている。無茶言うなよ。
ところが私の番になるちょっと前に、ひとり向こうサイドが増えた。良かった。オジサンの心境そのもののぽ子であった。
「ちょっとバリウムがムラになってるから、全部出しちゃって。」のような事をナビゲーターがオジサンに言った。意外と若い声だ。
それを受けてオジサンはジャボジャボとバリウムの入った大きな容器をゆすったのだが、「ちょっとウルサイっ。」とナビに怒られていた。
声の感じだと明らかにナビの方が若いのだが、歪んだ上下関係を見たようだ。
「じゃこれを口にポイッと入れちゃってね。」オジサンは私に小さな容器を渡した。発泡剤である。
ポイッと・・・って・・・、これは顆粒である。ポイッと入るもんじゃねーだろ、と突っ込みつつ手が止まる。
私は粉薬を飲むときには、水(ゴックンしない)→薬→水(ここで飲む)と水で薬をサンドイッチにしないと飲めないのだ。
見渡したが水的なものはない。オジサンはテンパッてる。怒られたくないので仕方なく口に入れた。うわ、やっぱ水分足りなくてあちこち張り付く感じ。
しかし味はサイダー系で、駄菓子のようだ。
これはおいしいかも、と思っていたら「じゃ、これね。」とバリウムの容器を渡される。
目盛りと見ると150ccである。
サラッとした水分なら150ぐらいググッと飲めるが、これはドロッとした、感触も味もヨーグルトである。もっと詳しくいうとカスピ海ヨーグルト(自家製)である。
まぁ味は悪くないから時間をかければ飲めるが、先に飲んだ発泡剤のせいでゲップが上がってくるのだ。
オジサンはテンパッてたから今回は言われなかったが、これまでは「絶対にゲップをしないで下さい。」と言われてきた。もちろんマナーの問題ではない。
知らない方のために、このゲップの上がり方が尋常じゃないのだ。ムチャクチャ上めがけて上がってくる。
そこでナビの「はいお腹膨らまして、そうそうそのままは~い、あ、ゲップは我慢してくださいね、唾を飲むようにして我慢して・・・。」と言うのが聞こえてきた。
ほー、唾飲むのか。
これが攻略法となり、今回は1発のゲップも出さずに終える事ができた。
「では下剤です。これをよく読んでから飲んで下さい。」
ご褒美のように下剤と注意事項を書いた紙をもらった。今度は早くバリウムを出さなくてはならないのだ。
ところでぽ子は便秘大王で、週末の飲み過ぎでお腹を壊してやっと出しているような状態である。
でもこの下剤でバリウム便がスルリと出ても、飲むのは止めないぞ。
今回は勝った感がある。
会場を後にして、爽やかな秋風の中家路に向かったぽ子であった。