人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

眠れぬ夜

眠~れな~い夜~と~ 雨の日~には~~♪

久しぶりに酒を抜いたせいで、寝た気がしなかった。

眠れない予感はしていたので早めに寝室に向かう。

「私などが読んですみません」と思いつつもまたL25を持って布団に入る。

読んだところは、「今日の私をリセットする寄り道スポット」。

今日どころか、できうる限り昔でリセット願いたいものだ。

L25の提案は・・・、

①品川の水族館

②千代田区の図書館

③東京ドームのバッティングセンター

・・・であった。

当分リセットできそうもない。やはりこの雑誌を38歳ぐうたら主婦が読むには無理があるか。

まだ眠くもなかったが、眠れない予感はしていたので早めに寝る事にする。

扇風機のタイマーを2時間にセットし、電気を消す。

案の定眠くなる気配はなかったが台場のマンションという気分でもなかったので、「こんな人生(仮)もうイヤ!」を考える事にした。

しかし一向に眠くならないので、そのうちこんな人生(仮)がどんどん荒んできた。

今度はこの人生を回避する方法を考える事になり、余計に目が冴える。

頭を使うことを考えてはいけないのだ。

何かないかと自然に浮かんだのはピザだったので、それに流れを任せる。

それが良かったのか、夢の入り口のようなものが始まった。

そのまま寝てしまえば夢の入り口などに気付かなかったのに、やはりハッと現実に戻される。

飲まないで寝るとこのパターンなのだ。

ここからが勝負だ。

眠れないという事に気付いてはいけない。私は全力で眠れない事に気付かないふりをした。

しかし全力出し切っている時点でもう不自然なのだ。

そのうち私は力尽きて「ハイ、眠れないです。」と認めてしまった。

眠る必要がないから眠くないのだ。必要な時がくれば自然と寝ているはずだ。

そう開き直り、私は「こんな人生(仮)もうイヤ!!」を再開した。

しかし一向に眠くなる気配はなく、こんな人生(仮)のぽ子は不幸の最下層に沈みそうだ。

そのうち「カチ」といって扇風機が止まった。タイマーが切れたのである。

つまり、2時になってしまったのだ。

2時!!私は嫌われぽ子の一生を2時間もやっていたのか!!

そのうえ2時とは微妙にオバケの時間帯。

その時どこかで「コキ」と音が鳴った。

ラップ音なんかじゃない、家具の軋んだ音だと全力で思うようにする。

しかし全力出し切ってる時点で不自然である。

怖い思いを振り払うように扇風機のスイッチを入れる。2時間後に切タイマー。

これが止まった事に気付いたとしたら、その時は4時だ(泣)

そうして再びベッドにゴロンと戻ったが、ん?そういえばゴロン?

なんでずっと私、ゴロンゴロン転がってるんだろう?

暑いのだ。

気付かなかったが、暑くて体が布団の冷えた部分を求めてさまよっていたのだ。

そうかそうか、もしかして暑くて眠れなかったのかもしれない。

私は起き上がって窓を閉める。

こんなに元気にこの時間に窓を閉めるなんて、今まであっただろうか。

クーラーをつける。切タイマーを2時間後にセット。おやすみ。

しばらくすると心地よい冷気に体が包まれる。

古い曲で申し訳ないが、織田哲郎の「いつまでも変わらぬ愛を」に全身包まれている感じだ。

しかも床に寝ていたエルがベッドに飛び乗り、私の腕にもたれて眠ってしまった。

ところでここで織田哲郎の検索をして、下書きを消してしまったのだ。やっと追いついたぞ。

いつの間に寝ていた。

眠れなかった本当の原因も、眠れた理由もわからないが、今夜はもうガンガン飲むつもりだから昨日の二の舞にはならないだろう。

記事を誤って消すのも今日限りにしたい。