・・・というと硬いが、職場のミーティングである。
事務所の1室を使い、部署の8人が集まる。2時40分。
ヤバいな、ちょっと眠い。
課長が立って、まず月間目標の話をする。当たり前だが真面目な話だ。
昔からそうだが、「これは私には理解できないだろう」と判断すると、途端にしょうもない事が頭に浮かんでくる。
これまで何度も書いてきているが、私は笑ってはいけない場面で笑いをこらえるプレッシャーにムチャクチャ弱い。
話に集中しようと頑張るが、そう意識している時点でもうアウトなのだ。
「・・・・・・と、いう事なんですけど・・・。・・・。ブアッハッハッハ!!」
突然何の前触れもなく、課長が笑い出した。
「いや~、実は忙しくて準備の方がなかなかできなくて・・・。」そう言ってまた続きを始めようとしたが、
「・・・なので、アヒャヒャ、これからはぁ、ッハッハッハ!!」と笑い出して止まらない。
ここで私の笑い袋のヒモも切れて爆笑だ。
最終的には8人全員で大笑いだ。相乗効果でさらに笑えてしまう。
さて、皆はすぐに静かになり大人しい顔で続きを始めたが、困った事になった。
私の笑い袋、切れっぱなしである。
「で、S社のものが数が合わないという事らしいですが・・・。」
数が合わない原因があーだこーだ、誰がどうだ、例えばここで何が何個だったのがどうだ・・・。
やはりぽ子には無理である。
序盤ですっかり遭難した。
ところで私がその時考えていたことは、流しそうめんのことであった。
会社の夏休みが思いがけず長かったから、何をしようかと考えていた。
ダンナは仕事だし、出掛ける事はないだろう。
だったら何かエキサイティングな晩ご飯を作れないかと思ったのだ。
しかし流しそうめんの道具などない。
だったら作るか。みんな驚くぞ。
どうせなら凄いのを。
ホームセンターに行こう。
どうやって作る?
綺麗な色のアクリルの筒を使って・・・。
私はそれでそうめんを流してみた。
取れない!!
アクリルのパイプにそうめん流したら、箸が入らないじゃないか。
ここで私の笑いのボルテージは一気に上がった。
どうしてもビジュアルが浮かんでしまうのだ。
「ああっ!!これじゃ取れない!!」とみんな言っている。もっと早く気づけよ。
見た目が美しいだけに役立たず感もひとしおである。
笑ったらダメ、こんな所でひとりで笑ったらダメだ・・・。
そう思うほどにそうめんの流れる速度は上がり、激流下りのように激しくなっていく。
アクリルのパイプじゃダメだと気付き、ハーフパイプにしたが、激流だ。
ダイニングがパニックになる。
楽しい夕食が惨劇の場に変わる。
流しそうめん企画、大失敗の巻であった。
グ~~~~~~~~。
そこで腹が鳴ってしまった。
幸い誰も気付かなかったが、笑い袋、はじけそうである。
ミーティングは10分延長して終わった。
頭が悪いため話についていけず、つらい展開になってしまった。
国語と算数を勉強しなくては。
それと、夏休みに流しそうめんは止めておく。