人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

非通知め

このところ、非通知で電話がかかってくることがある。

始めは留守電ですぐに切れてたんだけど、

昨日あたりから2、3コールで切れるようになった。

くっそー、誰だ、非通知とは卑怯な。

業者なら何で切る!

知り合いなら嫌がらせか。

それとも留守宅を探す空き巣の仕業か。

私はメッチャクチャ用心深い。・・・と思っている。

猜疑心が強いとも言う。

またの言い方をマイナス思考だ。

外に出れば曲がり角の度に車に注意するし、

出かけるとなれば雨戸は全部閉める。

娘の帰りが遅ければ誘拐かとビビり、

ダンナの電話がなければ浮気じゃないかと落ち込む。

ハッキリいって非常に疲れるが、備えあれば憂いなし、

気の持ちようを変える気はない。

さて、こんな我が家に非通知で電話だ。

悪い予感のパラダイスだ。

色々な候補の中から私が最終的に選んだのは

「イタ電」か「空き巣」だ。本気のマジメだ。

電話屋に頼めば「番号を通知してください」とアナウンスさせるサービスをつける事ができるらしいが、

業者ならいい。これで撃退できる。

しかし、もしイタ電だったら?

私がすっ飛んで受話器を取り、ヤツの正体を暴くチャンスはなくなってしまう。

まぁイタ電の正体なんぞ暴けないかもしれないだろうが、

それでも受話器を取ることによって「業者かイタ電か」ぐらいの判断はできるだろう。

うーん・・・。

しかし、こんな非通知の電話がかかってくる度にろくでもない妄想をしちゃうのも精神的にキツい。

小心者の非通知野郎に、番号を通知してかけ直せと言ってやったら

ちょっと気持ちがいい気がしないでもない。

結局、アナウンスを頼む事にした。

もういいや。

正体がわからないのはスッキリしないが、このままにしててもわかるとは限らないし、

非通知みんなまとめてギャフンと言えばいい。

今夜12時過ぎにある番号をプッシュすればいいと言われた。

これで非通知とはおさらばだ。

買い物をしようと家に出たらさっそく電話が鳴り出した。

家にかえってからみてみるとまた非通知だった。

クソッ。

明日からは私とアンタを繋ぐものはなくなるぞ。

うん。この選択は間違ってないだろう。

これで月100円なら安いもんだ。