借りたDVDの本編前に入る宣伝を見て、気になっていたのだ。2022年の作品。美しいフランス映画。私達にとっては比較的新しい作品だ(笑)
監督:エリック・ベナール
キャスト:グレゴリー・ガドゥボワ、イザベル・カレ
フランス革命が迫る18世紀末。宮廷料理人のマスマロンは侯爵ご自慢のシェフだったが、メニューにないオリジナルを出してしまう癖があり、侯爵に咎められていた。
それでも懲りずに食事会で出したジャガイモの創作料理が、客人には不評。
侯爵に大恥をかかせ、クビになってしまう。
父親の住む実家に帰ると、旅籠であったそこは荒れ果てていたが、マスマロンと息子の協力で少しずつ評判の宿となっていく。
そんな時、突然マスマロンのもとに、弟子になりたいと女性が願い出るのだ。
彼女はマスマロンの料理の腕を知っている。
当時外食は貴族だけの楽しみであり、庶民に料理を楽しむ習慣はなかった。
そんな中、マスマロンの旅籠の料理は瞬く間に評判に。
「もう料理はしない」と言っていたマスマロンもやがて、息子や弟子に触発されて、料理の楽しさを思い出していく。
しかし弟子となったルイーズには、企みがあったのだ・・・。
とてもシンプルなストーリーで、ゆったりと気持ち良く観られた。
18世紀末のフランスの美しい情景が、マスマロンの料理を引き立てる。
ストーリーの起伏もあり、悪い予感の中「どうかこの平和な日々が続いて欲しい」と祈るような気持で観た。
美しく、気持ちの良い作品だ。
ぽ子のオススメ度 ★★★★☆
ダンナのオススメ度 ★★★☆☆