人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

デリシュ!

借りたDVDの本編前に入る宣伝を見て、気になっていたのだ。2022年の作品。美しいフランス映画。私達にとっては比較的新しい作品だ(笑)

 

  

  監督:エリック・ベナール

  キャスト:グレゴリー・ガドゥボワ、イザベル・カレ



フランス革命が迫る18世紀末。宮廷料理人のマスマロンは侯爵ご自慢のシェフだったが、メニューにないオリジナルを出してしまう癖があり、侯爵に咎められていた。

それでも懲りずに食事会で出したジャガイモの創作料理が、客人には不評。

侯爵に大恥をかかせ、クビになってしまう。

父親の住む実家に帰ると、旅籠であったそこは荒れ果てていたが、マスマロンと息子の協力で少しずつ評判の宿となっていく。

そんな時、突然マスマロンのもとに、弟子になりたいと女性が願い出るのだ。

彼女はマスマロンの料理の腕を知っている。

当時外食は貴族だけの楽しみであり、庶民に料理を楽しむ習慣はなかった。

そんな中、マスマロンの旅籠の料理は瞬く間に評判に。

「もう料理はしない」と言っていたマスマロンもやがて、息子や弟子に触発されて、料理の楽しさを思い出していく。

しかし弟子となったルイーズには、企みがあったのだ・・・。

 

 

とてもシンプルなストーリーで、ゆったりと気持ち良く観られた。

18世紀末のフランスの美しい情景が、マスマロンの料理を引き立てる。

ストーリーの起伏もあり、悪い予感の中「どうかこの平和な日々が続いて欲しい」と祈るような気持で観た。

美しく、気持ちの良い作品だ。

 

ぽ子のオススメ度 ★★★★☆

ダンナのオススメ度 ★★★☆☆