人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

輸血

きっかけは、「安い」である。

いくら珍しくても貴重でも、安くなければ買うことはない。

つまり、安かったのである。半額になっていた。ビーツ。100円。

初めて実物を見た。生のビーツである。

ロシア料理のボルシチぐらいしか思い浮かばない、縁の遠い野菜であった。それが、3個100円で売っているのである。

まだまだ日本人には、得体のしれない野菜だ。だから売れ残ったのだろう。

なに、クックパッドがあれば、怖いものなしだ。

気になるビーツを、調理してみようじゃないかEE:AEACD

メインはもう決まっていたので、サラダにしてみることにした。

真っ赤な野菜だ。大き目なカブといった見た目。

サラダと思うとかなりどぎつい色で、正直躊躇した。しかし、どう調理してもこの色にはなってしまうのだ。

ベビーリーフと組んで、中和しよう。

ところが時間がなくなってしまい、結局調理は延期となった。

そもそもそもレシピは、ドレッシングにタマネギとニンジンのすりおろしを入れるという面倒があったのだ。延期したら、さらに面倒になった。

ボルシチでいい。煮込むだけだ。というか、ボルシチの定義が分からん。いいのか、煮込むだけで。

ビーツの他に牛肉のブロック、玉ねぎ、人参、キャベツ、ペコロスを入れた。

色、真っ赤EE:AEB64決して美味しそうとは言い難い。

で、味だが、

だ、泥!!

以前食べたスイスチャードの味である。

そういえば、もったいないので葉も炒めてみたが、茎が赤くてスイスチャードにそっくりであった。

大量に作ってしまった。今日で3日目になる。

もう二度と買わない、と言っていたところ、ダンナが栄養素について調べて「食べた方がいい」と言い出した。

ビーツは「食べる輸血」などという別名がついていて、とても栄養豊富とのこと。

海のミルク、畑のキャビア、森のバター、色々あるが、輸血かいEE:AEB64確かにこれが一番効きそうである。

そう思うと、食べられない程の味ではない。薬だと思えば、むしろ美味しいぐらいである。

しかし、調理次第だ。

よし、こうなったら今度はこのビーツを美味しく食べる方法を見つけてやろうじゃないか。

また出会えるかなー、100円で。