最後の暴挙のつもりでこの一年半、私は「それ」に備えていた。
といってもやったことはただひとつ、「放置」である。
そもそも私の髪は、クセもない代わりにクセをつけることができない髪であった。
パーマも然り、美容院へ行けば散々「かかりにくい」と美容師を泣かせ、挙句一度洗ったらほとんど元に戻ってしまうという有様であった。
なので、もう巻いたり流したりなどという人工的な矯正は諦めていた。
そして年々髪も元気を無くし、このまま終わるのかとフェイドアウトされていく自分のパーツを思った時、否、まだ間に合う、何かするなら年齢的にも毛髪的にも最後のチャンスだろう、ということに気がついたのだ。
死ぬまでロック。
それは単なる趣味的な意味ではなく、生き様もかくありたいと思っている。
ならばそれを共に兼ねた髪型があるじゃないか。
・・・という頭にしてきたのだ。
友人の床屋さんと一年に渡るセッションを重ね、いくらかの犠牲や実験があり、その結果がこの頭なのである。
ご覧になりたい方は、ぜひライブにお越しくださいませEE:AEACD