冷製スープにハマッている。
ハマッた途端に涼しくなったあたり、何となく責任を感じているが。ガラにもないことをすると、このように天気が崩れることがあるのだ(笑)
発端は、夏の始まりであった。
このところ季節の変わり目に体調を崩しやすくなってしまった。
年齢的なものか、日ごろの不摂生がいよいよ功を奏してきたか。
グッタリして動けないのである。
そんな時に突然、ガスパチョが飲みたくなったのである。
ピンポイントでガスパチョであった。もしかしたら体がそういう成分を欲していたのかもしれない。
しかしスーパーでは「ガスパチョ」という形では売っていないので、自分で作らなくてはならない。
材料をミキサーで混ぜるだけ、というと簡単だが、ミキサーは手の届かない収納棚の中だ。
長年使って今にも壊れそうな踏み台に乗り、それを取り出すのは、非常に苦痛を伴う作業である。
その日はあまりに具合が悪かったので諦めたが、翌日、頑張って作ってみたのだ。
ガスパチョ、美味しいEE:AEB64
野菜のエキス100%、冷やしてさっぱり飲みやすく。
この日から私はクックパットで「冷たいスープ」など検索し、ミキサーは手の届くところに収納、あれこれ作っては「こんな世界があったのか」と感動した。
そんな時に本屋でたまたま、冷たいスープのレシピ本を発見。
ワゴンの中に入っており、見切り品で半額になっていた。
このタイミングでこの出会い。
私はその本を買い、気温が上がるのを待ち、その時が来るのを待った。
できるだけ、家にある材料を使うレシピがいい。
まず最初に選んだのは、「レモンチキンスープ」。
鶏のささみとタマネギニンニク、+水とレモン。
これはまぁまぁだった。ただ火を通した脂の少ないササミをミキサーにかけたので、なんともボソッとした喉越し。そのササミがダシにもなるのだが、どうもひと味足りない感じ。
まぁまぁ。
次に期待。
次は「赤ピーマンとオレンジのスープ」。その名の通り、赤ピーマンとオレンジ、チキンブイヨン(固形ブイヨンを使用)。
「オレンジの酸味とピーマンのほのかな苦味が良く合う」とのことだが・・・。
みかんとピーマンである。ジュースにピーマンだ、変に甘みがあり、とてもスープとは言い難い。
かといって、ジュースと言うにはエグ過ぎる。
腹が立ったので、そのページはサインペンで大きくバツと書き殴った。
次は、「きゅうりと薬味の豆腐スープ」だ。
「豆腐だけでは淡白な味わいなので、たくさんの薬味を使って奥行きのあるスープに」だそうな。
豆腐、きゅうり、万能ねぎ、みょうが、大葉+チキンブイヨン。
先に言うと、美味しくなかった。なので、「これは美味しくない」と言ってから、ダンナには出した。
ダンナはそれを飲むと、「これは・・・・・・。」と言って目を閉じた。「どこかで・・・・・。」
私はこのスープ(のようなもの)の内訳を、ダンナに言った。すると目をカッと開いて「そうか!これは冷奴だ!!」と言い放った。
豆腐、きゅうり、万能ねぎ、みょうが、大葉。確かにEE:AEB64
そしてポン酢を入れて飲んだ。
この本に、美味しいスープは載っているのだろうか。
もういっそ、このまま涼しくなってしまえばいい。