タイトルと表紙を見て、バカバカしい本だと思っていたのだ。軽く笑いたかったのだ、私は。まさか、小説だとは思わなかった。それも、推理小説。
あまり推理小説は好きじゃないのだが、すっごい面白かった!!もう寝不足だよ(笑)
裏の世界で密かに知れ渡る殺し屋、「死神」。
偶然に偶然を装い、「殺人」を「事故」にしてしまうので、誰にもお咎めなし。ターゲットは穏便に消されることとなる。
そんな死神の正体をつきとめ、記事にすることを強要されているライターの陣内。
首がかかっているのだ、何としても一週間で死神とコンタンクトを取り、正体を暴かなくてはならない。
そんな事は果たして可能なのか。
ある日ターゲットのもとに突然舞い込んでくる、ジョーカーのカード。
それを手にしたら、確実に24時間後に死ぬ。
取材のきっかけは、編集部の隣のヤクザだ。最初に見つけるカードはそこにあった・・・。
推理ものにありがちなややこしさがなく、サクサク読めた。
文章が軽快で小気味よく、神妙な場面もどこかコミカルで重さがない。「面白い」「面白い」、と、どんどん惹きこまれてしまった。
どうせこうなっちゃうんだろうな、という読みはことごとく外れ、最後まで楽しんだ。
いや~、面白かった。
ぽ子のオススメ度 ★★★★★
「死亡フラグが立ちました!」 七尾与史
宝島社文庫