人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子56歳。

死亡フラグが立ちました! / 七尾与史

タイトルと表紙を見て、バカバカしい本だと思っていたのだ。軽く笑いたかったのだ、私は。まさか、小説だとは思わなかった。それも、推理小説。

あまり推理小説は好きじゃないのだが、すっごい面白かった!!もう寝不足だよ(笑)

裏の世界で密かに知れ渡る殺し屋、「死神」。

偶然に偶然を装い、「殺人」を「事故」にしてしまうので、誰にもお咎めなし。ターゲットは穏便に消されることとなる。

そんな死神の正体をつきとめ、記事にすることを強要されているライターの陣内。

首がかかっているのだ、何としても一週間で死神とコンタンクトを取り、正体を暴かなくてはならない。

そんな事は果たして可能なのか。

ある日ターゲットのもとに突然舞い込んでくる、ジョーカーのカード。

それを手にしたら、確実に24時間後に死ぬ。

取材のきっかけは、編集部の隣のヤクザだ。最初に見つけるカードはそこにあった・・・。

推理ものにありがちなややこしさがなく、サクサク読めた。

文章が軽快で小気味よく、神妙な場面もどこかコミカルで重さがない。「面白い」「面白い」、と、どんどん惹きこまれてしまった。

どうせこうなっちゃうんだろうな、という読みはことごとく外れ、最後まで楽しんだ。

いや~、面白かった。

ぽ子のオススメ度 ★★★★★

「死亡フラグが立ちました!」 七尾与史

宝島社文庫