人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子56歳。

ラーメン食べて缶切りを買った

目が覚めて体を起こすと、足元にエルと大五郎が寝ていた。

2匹!!

ヤッホ~EE:AEB86

今朝は猫が2匹もいるぞ!!

ウッ。

・・・・・・・・・。

・・・・・・・・・。

・・・・・・・・・。

酷い二日酔いである。

再び布団に倒れ込む。

新宿でラーメンを食べて缶切りを買って帰る。

昨日の予定はこのように非常にシンプルかつ健康的なものであったはずだ。

歯車はどこから狂い始めたのか。

キリンシティで飲んだからか?

いや、ラーメンのせいで喉が渇いたからとも言える。

とにかく喉が渇いてキリンシティでビールを飲んだところから、最終的にはPまでと繋がっていくのである。

新宿という街は、とかく飲食の誘惑が多い。

ラーメン屋を出ると早速「生ビール100円」というタイムサービスのポスターが待ち構えていた。

「缶切り買ったらここで飲もう」と言って、タイムズスクエアの東急ハンズに向かう。

なぜハンズで缶切りなのかとう事は、話すと1冊の本ができるぐらい長くなりそうなのでここでは端折る。無駄に長いだけの話である。

缶切りを買うと、非常に喉が渇いていることに気がついた。

じゃあ早速100円の生ビールを・・・、というところでダンナが「キリンシティのビールはうまいぞ」というような発言をした。

私はフワフワの泡が乗った褐色のその飲み物を思い浮かべた。

丸いグラスに4分かけて注がれる上質のビール。

アンタ、まさかそれ言ったあとに100円のビール飲ませるんじゃなかろうね。

・・・と言うことで、キリンシティだ。

高いので長居は無用である。

続きは他でやる事にして、そうか、やはり歯車が狂ったのはここである。

新宿は飲み食いの誘惑が多い街なのである。

「どこかに千円の飲み放題って店があったっ。」

キリンシティを後にすると千円飲み放題の店に向かったが、行ってみると「ひとりつまみ2品+お通し」がノルマになっており、特別安くはない事が分かった。

「それなら地元のむらやまのドリンク半額を狙おう!」

ドリンク半額のために呆気なく地元久米川に戻り(ややこしいが「むらやま」とは久米川駅前にある東村山市の店である)、ジャストタイムで5時からのドリンク半額に滑り込んだ。

しかしすでに席は埋まりかかっていた。

オッサンとオバハンばかりである。

「私達が一番若い」とつまらぬ事で優越感を感じつつ飲み始めたが、私達が座ったのは店内中央の大テーブルであった。

非常に大きなテーブルなので、向かいとはコミュニケーションをとれない、テーブル席ながらカウンター席のようなものである。

そこに見知らぬ年寄りにまみれて飲んでいたのだが、見ると対面に座っている時代遅れに派手な男女が、酔って隣と合流しつつあった。

「見てあれ(笑)」

「うわ~、始まっちゃったね」

そう言いつつも、実は私もちょっと隣近所から視線を感じていた。

私達もああなるのだろうか。

ダンナが頼んだ熱燗が来たので注いであげようと徳利を持ち上げたら、下の方がもの凄く熱い。

しかし酒を注ぐには徳利の首を掴み、底の部分を持ち上げて傾けなくてはならない。

「あっ、ちっ、ちっ、チィEE:AE4E5」と言って思わずまたテーブルに戻してしまったのだが、それを見て近くに座っていたオバサン(酒豪)がおやおや、というように笑い出した。

そして「きっと初めてなのよ」初々しいわね、みたいに口々に言っていたが、ちげーよ、熱いんだって。

悪いがアンタより多くの徳利を傾けてきた自信はある。

だからと言って、指の皮が厚くなる訳ではないのだ、熱いものは熱い。

しかしこちらに聞こえるような声で話しているオバサンたちを放置する訳にはいかないので、私は一応初々しそうに笑っておいた。

私達の距離が少し縮まる。

グルメ記事のために料理の写真を撮っていたが、やがて隣のおじいちゃんが「何で撮ってるの?」と聞いてきた。

するとダンナの隣のおじいちゃんも「そうそう、何に使うの?」と乗り出してきた。

うーん、ブログと言って分かるだろうか。

インターネットのホームページみたいなものに食べたものを載せてるんです、と言ったのだが、理解したのかどうかはわからない。

しかし彼らはニコニコと子供のようなあどけない笑顔で話を聞いていた。

その写真、すぐ見れるの?と言うので撮った写真をぜんぶ見せてあげたらとても喜んでくれたので、いい事をした気持ちになった。

ちょっと老人ホームの研修を思い出す。

最後にはオバサン達に1杯ごちそうになり、「友達増えたEE:AE595」とゴキゲンで店を出た。

出たはいいが、トイレに行きたい。

何でむらやまで行っておかないんだとママに怒られそうだが、むらやまのトイレは和式で尻をドアに向けるような向きになっているので、鍵をかけ忘れたりしたら大変なのである。

酔ったらその辺の自信がないので、あえて入らなかったのだ。

「・・・トイレ行きたい。」

「実はオレも。」

「じゃあのトイレかPのトイレに行こうっっ!!」チャンス!!

漣はまだやっていなかったので、Pだ。

チャージひとり千円×2、2千円のトイレである。

それではあまりにももったいないので、6千円のボトルを入れてグデングデンになる程飲んだのである。

あと覚えているのは、階段を寝室にと追われている場面だ。

ダンナと娘ぶー子と二人がかりでギャーギャーと煽っていたのだが、ぽ子追い祭である、何であんなに盛り上がっていたのか。

起きて鏡を見たら、白いピアスが黒くなっていた。

良く見ると、耳たぶが血だらけである。

「耳引っ張って布団まで連れて行ったんじゃないでしょうね!!」

「そんな事しねえ!!」

謎である。

長い1日だった。

ぶー子、すまんかったの。