エルが来た気配で目が覚める。
ダンナだろう。
一緒に寝ていたのだろうが、朝になってご飯を食べたエルが出たがったに違いない。
私も待っているのだから、彼の選択は間違ってはいない。
しかしだ、エルはいつものエルではなかった。
女を持て余している発情期バリバリのエルである。
ニャーン、ニャーンではない。
ニャーニャーニャーニャーニャーニャーニャーニャーと絶え間なく鳴く。
大げさではない。
ブレイクがないのだ。
当然私は眠れない。
小さなぬいぐるみのようなハウスに入ったところを、ハウスごと部屋から出してやった。
一体何時だ?
昨日は比較的早く布団に入ったが、もうそれなりの時間なのだろうか。
さらに少し寝て、いい加減起きなきゃヤバい気がした。
昨日は昼まで寝て、休日を台無しにしてしまったのだ。
まだまだ眠かったが、恐ろしいので時計も見ずに布団を出た。
まだ9時半であった。もっと寝れた。
しかしわざわざ寝るには遅いので、観念して起きる。
かと言って、結局昼までにやった事は、ラーメン屋リサーチのみである。
昼にラーメンを食べて帰ったが、天気がイマイチなので行動する気が起きない。
なので飲む事にした。
飲んでゲームだ。
それだけで気が付いたら日が暮れていた。
いい具合に酔ってきたぞ。
ご飯を食べたらまたあのバーチャルワールドに行ってしまいそうな予感。