う~え~・・・。
二日酔いだ。
ボトルキープの期限を過ぎてしまったので、慌てて飲みに行ったのだ、昨日。
ほろ酔い加減で家に帰ったけど、なぜそこで止められないのだろう?
朝起きたら飲みかけのワイングラスが置きっぱなしになっていたが、それは「もうこれ以上飲めない」という限界まで飲んだことを意味する。
娘ぶー子とのダイエットバトルが始まったので飲み食いには気をつけていくつもりが、酔っ払って普段食べないチョコレートだのパウンドケーキだのを、好き放題食べてしまった。
これはぶー子とのバトルなのだ。同じかそれ以上、ぶー子にも食わせればいいだけのことだ。
ついでに酒も飲ませたが、今朝は2人揃って二日酔いである。
私が起きたのは11時過ぎであった。
あー・・・。何にもできなかったな午前中。
歯を抜いたせいか二日酔いのせいかはわからなかったが、右頭が痛いまま仕事へ行く。
「今日は2時半から勉強会があるんだって。」
勉強会??勉強かい~。二日酔いだぞ、寝てしまいそうだ。
しかし眠くはならなかった代わりに、違う苦痛が襲う私をことになった。
今回の議題の中に、仕事で使っている「型」についての説明があった。
型についての説明はここでは端折るが、この型には名前がついていた。
ビク型、もしくはトムソン型。
これが資料を見ていて目に入った時に、すでにヤバい予感がしていた。
トムソンって・・・。
私は深く考えないようにした。これまでの経験で学んだのだ。
笑ってしまいそうな事には気付かないフリしてスルー。
しかし実際にその議題に入り課長が「ビク型、またはトムソン型・・・。」と発声した時に、地獄の苦しみが襲った。
トムソンって、トムソンって・・・なんで・・・。
もうチョンと触られたらブハーと笑い出してしまいそうだ。
「で、どちらも同じものですが、主に関西の方ではトムソンと言っているようです。」
エエーッ!?なんで~ッ!!あぁもう限界、だいたいビク型にしてもなんかうなぎとか入ってる壷みたいでおかしいじゃないか。
そこで課長と目が合った。
まじめに「トムソン」と言った課長がそこで沈黙したので、私の頭の中で行き場をなくしたトムソン型がグルグル駆け巡る。
もうダメ、ついに爆笑してしまった。
これまで幾多の笑いを堪えてきたが、とうとうやってしまったのだ。
笑わないようにする理由には、いわゆるまじめなミーティング中であることと、「一体何がおかしいのか理解できない」と思われることとがある。
確かに「トムソン型」の何がおかしいのだ?
ところがこれがミーティングというクソまじめな空間に入った途端に不思議な力を持つのだ。
「トムソン型」がではない。
「笑ってはいけない状況」が、突然意外なものに輝きを与えるのだ。
今回はトムソン型が輝いてしまった。ビクも少し。
今はちっともおもしろくないが。
しかし一度笑ってしまうとすっかり緩んでしまい、この後も堪えるのに大変苦労した。
眠気を堪えるか、笑いを堪えるか、ミーティングになるとこのどちらかである。
今回は笑いを堪えるのが非常に辛かったので、眠くなるように努力した。
集中してないようで課長には申し訳ない。