昨日の干物だが・・・・・・・。
明らかに古いのは分かっていたのだ。
今調べてみたら、その干物がうちに来たのは5月25日であった。
しかもただの5月25日ではない。実家からの5月25日だ。
ウチの母も平気でギリギリまでとっておく人だから、危険度はより高い。
昨日も書いたが、非常にきわどい臭いがした。
私の場合、食べてしまいたい気持ちが大きく作用して、ちょっとやそっとじゃ「臭い」という評価はしないのだが、アレは明らかに臭くなり始めていた。
しかし、臭くなりきってなかったのだ。
これまでいわゆるこういうボーダーものは、洗って火を通すだけで何とかなっていたのだ。
まぁちょっと臭わないでもないが、おかしな味ではないので食べられてしまうのである。
そころが昨日の干物は、わずかだがボーダーを越えた臭いであった。
とりあえず洗って焼けば、生臭さが飛ぶはずである。
そこで判定することにした。
モノはヒラメかカレイか、平べったい魚であった。
ボディがすでに軽くネバッていたが、この現象は鶏肉などで良くあることだ、想定内。
特にワタのあった部分を良く洗い、グリルで焼く。
おお、見た目は非常~に美味しそうである。腐敗臭は(腐敗だったのか)飛んだか。
たまらずふっくらした部分から一口・・・。
う・・・、
これは・・・、
非常に・・・、
きわどい(笑)
なんか臭いのだが、干物独特の臭みといえばそんな気がしないでもない、というか、正直に言うと「そう思い込もうと思えば、思えなくもない」というレベルだ。
明らかにヤバい。
ヤバいのは確実だが、「ほんのちょっぴりだけ」ヤバいのである。黙っていれば分からないぐらいだ。
私がチョイスしたレシピは「冷や汁」だ。
どういうものかというと、きゅうりやみょうが、私が選んだレシピにはトマトも入っていたが、それらと一緒に干物のほぐしたものを、味噌仕立ての汁に入れて冷やしたものである。
より干物の味がごまかるようにと願って作った、親心のようなものだ。
「ほんのちょっぴり臭い」+「味をごまかす親心」=美味しい。
ゴージャニー、ゴー、ゴーEE:AE4F3
出来上がった冷や汁はやはりほんのり臭かったが、そんなものだと思えば思えなくもない味だった。
「・・・というような事態になってます。」
一応ダンナには、そのような作品であることは断っておいた。
ちなみにダンナは、味さえおかしくなければあまり気にしない方である。
私が遠慮なく出せば、彼は気にせず食べる、という図式がすでに出来上がっていた。
しかし今回はいわば、新しい扉である。
言い換えてみれば、これをクリアすれば、新しい世界が拓けるのだ。
ダンナは黙って食べていた。
この冷や汁、美味しいことは美味しいのだ、干物の部分を除けば。
「美味しいでしょ。」
先入観を吹き飛ばすようにたたみ込む。
「ん?う、うん、まぁ良くわかんないよ、こんなもんじゃないの??」
続いて私も食べた。
ウッ、臭い。やっぱり知ってて食べると臭い。だけど大丈夫、これならイケる。
昨日の献立は、他に豚キムチとキドニービーンズのサラダであった。
それらも食べつつ、冷や汁も口に運ぶ。
ウッ、臭くねー??
どういう現象かは分からないが、他のものを食べるにつけ、冷や汁の臭みが際立ってくる。
これはアウトだ、これ以上の冒険は危険だ、引き返すのも勇気である。
オエッ、そう思って改めて食べてみると酷い味だ。絶対にヤバい。知らずに食べたって明らかにヤバい。逆に、知ってたからここまで「気合」で食べられただけである。
今日は、賞味期限が5月30日のスパムもどきの日の番だ。
頑張れ、ゴーヤチャンプルー。