久し振りに地震のアラートを聞いた。26日夜、山梨県東部を震源にした地震だ。
その時私は、ダンナと映画を観ていた。厳密に言うと、映画を観ながら寝てしまったところだ(笑)座ったまま眠りこけていた。そこであのアラートだ。
作者によると、「うとうとしていても、瞬時に覚醒し、身構える状況になってもらいたい」という音にしたとのこと。さすがに生業とした人が考えた作品である。私は瞬時に目を覚ました。
久し振りに聞いたこともあり、最初それが何を意味しているのか分からなかった。それでもあの音である。咄嗟に恐怖感が襲って来る。
「なに!?なに!?」私はパニック状態になり、隣で同じように眠りこけていたダンナの腕にしがみついた。私のスマホに、これまた恐ろし気な警報画面が映し出されているのが見えた。地震が来る。やっと思い出す。
すぐに来ないあたりがまた恐怖だ。
来るのは分かっているのである。しかも大きいのが。それも、もうすぐ。こんなに恐ろしいことがあるか!?ちなみに私は、地震が苦手である。得意な人なんているのかと言いたいが。
アラートが鳴ってから実際に地震が来るまで、どれぐらいの時間があっただろうか。10秒ぐらいのイメージだったが、何かをするほどの時間はない。そして「どうせ何かをする程の時間はないだろう」と分かっていたので、ただ待つしかできなかった。
そのあいだ私はずっとダンナの腕にしがみついていた訳だが、抱っこちゃん人形のように腕を絡めていた訳ではなく、両手で爪を立てて握りしめていたので、振りほどかれるのではという恐怖もあった。それは大海原に放り出されるような恐怖だった。
私達の地域は、震度3~4だったとのこと。ここ最近では大きな方である。
揺れも怖いがガタガタいう音が大きくなっていくのも怖い。本当に、地震は怖い。
下の階にいる猫達のことが頭をよぎったが、どうにもできなかった。
無力だ。私は震度3、4程度でも固まって何もできないのである。
しばらくは放心状態だった。
怖かった。頭の中で、あのギュイーン、ギュイーン、という音がまだ鳴っている。
警報め。
あれのせいで、余計に動けなくなる気がする。
どうせ何もできないなら、不意打ちの方がまだマシではないのか。
「瞬時に覚醒し、身構える状況になってもらいたい。」
やりすぎなんじゃ!
いっそ「蛍の光」ぐらいの方が、落ち着いて考えられると思う。選曲できるようにして欲しいわ。
アラートをオフにした。