人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子57歳。

ギュイーン!!ギュイーン!!

久し振りに地震のアラートを聞いた。26日夜、山梨県東部を震源にした地震だ。

その時私は、ダンナと映画を観ていた。厳密に言うと、映画を観ながら寝てしまったところだ(笑)座ったまま眠りこけていた。そこであのアラートだ。

作者によると、「うとうとしていても、瞬時に覚醒し、身構える状況になってもらいたい」という音にしたとのこと。さすがに生業とした人が考えた作品である。私は瞬時に目を覚ました。

久し振りに聞いたこともあり、最初それが何を意味しているのか分からなかった。それでもあの音である。咄嗟に恐怖感が襲って来る。

「なに!?なに!?」私はパニック状態になり、隣で同じように眠りこけていたダンナの腕にしがみついた。私のスマホに、これまた恐ろし気な警報画面が映し出されているのが見えた。地震が来る。やっと思い出す。

すぐに来ないあたりがまた恐怖だ。

来るのは分かっているのである。しかも大きいのが。それも、もうすぐ。こんなに恐ろしいことがあるか!?ちなみに私は、地震が苦手である。得意な人なんているのかと言いたいが。

アラートが鳴ってから実際に地震が来るまで、どれぐらいの時間があっただろうか。10秒ぐらいのイメージだったが、何かをするほどの時間はない。そして「どうせ何かをする程の時間はないだろう」と分かっていたので、ただ待つしかできなかった。

そのあいだ私はずっとダンナの腕にしがみついていた訳だが、抱っこちゃん人形のように腕を絡めていた訳ではなく、両手で爪を立てて握りしめていたので、振りほどかれるのではという恐怖もあった。それは大海原に放り出されるような恐怖だった。

 

私達の地域は、震度3~4だったとのこと。ここ最近では大きな方である。

揺れも怖いがガタガタいう音が大きくなっていくのも怖い。本当に、地震は怖い。

下の階にいる猫達のことが頭をよぎったが、どうにもできなかった。

無力だ。私は震度3、4程度でも固まって何もできないのである。

 

しばらくは放心状態だった。

怖かった。頭の中で、あのギュイーン、ギュイーン、という音がまだ鳴っている。

警報め。

あれのせいで、余計に動けなくなる気がする。

どうせ何もできないなら、不意打ちの方がまだマシではないのか。

「瞬時に覚醒し、身構える状況になってもらいたい。」

やりすぎなんじゃ!

いっそ「蛍の光」ぐらいの方が、落ち着いて考えられると思う。選曲できるようにして欲しいわ。

 

アラートをオフにした。