「駐車場は4台分しかないんです。」クリニックの先生は言った。
「しかない」という言い方は、すんなり停められないだろうことを示唆しているのか、私の不安は一層高まった。
車の運転が苦手だ。
知らない道や初めての駐車場というのがもうほとんど恐怖で、できる限り事前に下見にいくようにしている。
しかし今回は突発的な事態で、ぶっつけ本番だ。頼れる人もいない。
仕方なく、Googleマップのストリートビューで下見をした。
それを見ると、駐車場はそんなに小さくなかった。その代わりに他の病院と共有だ。
う~ん、埋まっていたらどうしたらいいのか。マップビューを進めると、そのすぐ先に大型のコミュニティセンターがあり、駐車場も完備されていた。ここなら確実に停められそうだ。
よし、行ける。かもしれん。
そして実際に行ってみると、クリニックの駐車場は工事中であった。なので迷わずコミュニティセンターの駐車場に向かった。
閉鎖中。曜日が悪いのか、時間帯か!?えーい、困った!!
駐車場も困ったが、道も困った。とにかく進むのみだ。いつかは知っている道に出るはずである。広い道路に出れば何とかなるだろう。
しかし道は住宅街の細い道で、行けども行けども広い道には出ない。
真っすぐな道ではなく、あちこちに曲がりくねってもはや方角も分からない。
「いつかは」と思って進んでいたが、そのうち同じ道に戻るようになってしまった。
参った。地図でもあれば。あ。
ナビがあるじゃん!使ったことないけど。
車を止めて、ナビをいじってみる。
目的地を入力。もう駐車場は、確実に停められるようスーパーを目指す。
画面が変わり、ルートが青く表示された。「この先、右に曲がります。」おお!!
これで何とかなりそうだ。まずはこの先を右に曲がろう。
しかし「この先」がどこだか分からん。通り過ぎてしまった(笑)
しかしナビは私に合わせて修正してくれるのだ。なんてイイ奴なの。
結局私は行けども「この先」がその都度分からず、ナビはガン無視となった。
そのうち現在地がマップから出てしまい、自分の位置が分からなくなってしまった。おい、なんで私に合わせて画面も動かんのか。
もうナビも使えん。ああ、また一通だ。そしてまたこの道。足がつりそう。
やっと知っている道に出たのは数十分後。時間もガソリンも無駄にしてしまった。クリニックも遠くなった。
しかし知っている場所に出たのでやり直しができる。良く停めているスーパーへ。
ここからクリニックは結構離れていたが、致し方ない。もう難しいことは考えられない。
このクリニックには、今後何度も行くことになりそうなのだ。
駐車場はGoogleマップの場所から移動していて、もっと狭くなっていた。
スーパーから歩くしかない。