*下書き保留していたものを、少しずつアップしようと思います。
相変らず、エルの食欲は振るわなかった。
往診を頼むべきか、私は悩んでいた。吐き気止めの投薬も、往診の注射ならエルに負担も少ない。
食べる意欲はある、そんな気がしてならない。私はあれこれお皿に盛っては口に運んでみたが、一瞬意欲を見せて顔を背けてしまう。
もう出せるものがない。
どうせ残って捨てることになるのなら、と、食べなくなったレトルトを出してみた。「何も入れないサバだけのたまの伝説」。一時期良く食べていたものだ。
・・・・・・・・・バカ食い。
どういうこと?ウハウハぺろっと一気に一皿食べきってしまった。
吐き気の波が引いていたのか。
食べたいものが「これ」というピンポイントになっているのか。
はたまたその両方か。
その後すぐに一袋を食べきってしまったので、今度はかつお味を出した。これも食べる。しかしこれを食べてしまったら後がない。スーパーへと走る。
これで首は繋がった。
昨夜は安心して家で飲み、安心して寝室へとエルを連れて行った。
そして、エルの一日最後の食事。もちろんたま伝説だ。
この最後の食事で食べなくなるのもいつものパターンであった。これを食べないとなると、朝までの給餌も考え直さなくてはならない。
眠くてたまらないが、冷蔵庫から挽肉を出してレンチンしながらそのまた次の手を考える。
ところが今度はこの挽肉を爆食。この時の安堵よ。
思えばこの繰り返しである。エルの容態の落差もあり毎度ヒヤヒヤしたが、単なる偏食なのか??
朝になるともう、挽肉の魔法は切れていた。
しかし、こうなったらまだ負けられない。エルの食欲の火を灯し続けるのだ!!
今エルは、鮭を食べている。
