人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子57歳。

エル、乳腺腫瘍<12>

病院を頼るのか。このまま看取るのか。

単なる残り時間だけの問題ではない。苦痛があるなら取り除きたい。しかしもうこんなグッタリしたエルに病院は、大きなダメージとなるだろう。

「もうこれ以上、負担はかけない方がいいんじゃないか。」ダンナの腹はもう、決まっていた。投薬すら必要ないのでは、と。

往生際が悪いのは、私だった。

まだ、食べる意欲はありそうだ。それを食べられない原因が分かり対処ができれば、エルが元気になる希望はある。

それだけじゃない。もし新たな問題があれば、対処ができる。

グッタリしている原因は何か。

点滴で元気にならないか。

しかし全て、エルの負担と抱き合わせだ。体力的負担だけでなく、恐怖、不安と言った精神的ダメージもあるだろう。

 

本当は、答えは出ている。思いきるだけだ。

病院には行かないだろう。でも本当の決心までは、もう少し時間が欲しい。

 

予想される経過は、腫瘍の増加、増大、そして自壊。胸水、腹水。肺に転移。

長生きするだけ、腫瘍は成長する。無理な延命は、誰のためにもならない。

皮肉なことに、早く送り出すことが、一番苦痛のない道なのだ。

「食べない」ということは、エルが自らその道を歩き始めているということ。

邪魔をしちゃいけない。

 

それでも、まだその時ではない。

食べようとする意欲はまだある。

お皿を出せば、体を起こす。匂いを嗅ぐ。食べないのは、欲しいものじゃないからか。それとも吐き気などに阻害されるのか。

往生際の悪い飼い主は、吐き気止めと食欲増進剤を出してもらった。

投薬についてはまた、次回お話ししようと思う。

 

SNSで、何でもいいから食べさせて!という多数のコメントを貰った。

カスタードとチーズと肉まんの皮を喜んで食べてくれたが、乳製品、糖質はガンのエサだ。体力とガンの抑制を秤にかけるなら、ガンの抑制になってしまう。

工夫して、何とか食べられるものを探す。

鮭とひき肉を、消極的ながら食べているのが現状だ。

野菜がいいと言うが、野菜なんて食わねーよ・・・・・・・・・。