病院を頼るのか。このまま看取るのか。
単なる残り時間だけの問題ではない。苦痛があるなら取り除きたい。しかしもうこんなグッタリしたエルに病院は、大きなダメージとなるだろう。
「もうこれ以上、負担はかけない方がいいんじゃないか。」ダンナの腹はもう、決まっていた。投薬すら必要ないのでは、と。
往生際が悪いのは、私だった。
まだ、食べる意欲はありそうだ。それを食べられない原因が分かり対処ができれば、エルが元気になる希望はある。
それだけじゃない。もし新たな問題があれば、対処ができる。
グッタリしている原因は何か。
点滴で元気にならないか。
しかし全て、エルの負担と抱き合わせだ。体力的負担だけでなく、恐怖、不安と言った精神的ダメージもあるだろう。
本当は、答えは出ている。思いきるだけだ。
病院には行かないだろう。でも本当の決心までは、もう少し時間が欲しい。
予想される経過は、腫瘍の増加、増大、そして自壊。胸水、腹水。肺に転移。
長生きするだけ、腫瘍は成長する。無理な延命は、誰のためにもならない。
皮肉なことに、早く送り出すことが、一番苦痛のない道なのだ。
「食べない」ということは、エルが自らその道を歩き始めているということ。
邪魔をしちゃいけない。
それでも、まだその時ではない。
食べようとする意欲はまだある。
お皿を出せば、体を起こす。匂いを嗅ぐ。食べないのは、欲しいものじゃないからか。それとも吐き気などに阻害されるのか。
往生際の悪い飼い主は、吐き気止めと食欲増進剤を出してもらった。
投薬についてはまた、次回お話ししようと思う。
SNSで、何でもいいから食べさせて!という多数のコメントを貰った。
カスタードとチーズと肉まんの皮を喜んで食べてくれたが、乳製品、糖質はガンのエサだ。体力とガンの抑制を秤にかけるなら、ガンの抑制になってしまう。
工夫して、何とか食べられるものを探す。
鮭とひき肉を、消極的ながら食べているのが現状だ。
野菜がいいと言うが、野菜なんて食わねーよ・・・・・・・・・。
