エルは相変わらず、ただ力なく寝ている。
神社に行った。神頼みもあるが、ご飯を食べて命を繋げて貰っていることに、感謝したい。
近所の小さな神社だ。平日の真昼。人はいない。
自転車を停め、鳥居をくぐると、涙があふれて来た。どうして。
気持ちが緩んだのか。涙が勝手にポロポロと流れてくる。
SNSで、見知らぬ人からたくさん励ましの言葉を貰った。
深夜にひとりそんな言葉を読んでいると、硬く張りつめていたメンタルが粉々になって、私はたくさん泣いた。
そうか。
こんな時、優しさに触れると涙が出てくるのか。
もしかしたら、神社にも目に見えない優しさが溢れていたのかもしれない。
大丈夫だよ。そんな風に。
ところが不思議なことに、次に行った大きな神社では、涙は出なかった。
雪が降り幻想的なその正面に立った時、私はシャンと背筋を伸ばして前を見据えていた。
不思議な感覚だった。どこからこんな力が湧いているんだろう。
大丈夫だ。
そんな気がした。
どんな運命が待ち受けているのか、それが分かってしまったら、乗り越えられないかもしれない。
知らなくていい。
だから、考えなくていい。
もう二度とない今だけを見て。
・・・・・・と、言いきかせている。
相変らず、往生際が悪い。