先日読み終えた本が衝撃的で、せっかく覚えたことを忘れたくないので簡単にまとめを書き残しておきたい。
災害時の行動学だ。役に立つぞ(笑)
この場合の災害は、地震、台風なんていうなまっちょろいものではなく、テロ、火災、飛行機事故などの命に係わるレベルである。
逆に言えば、なまっちょろいレベルなら何とかなるものだ。
しかし思いもよらないような危機、思いもよらないぐらいだから、それはもう突然で、恐ろしく、心構えなどできてはいないのである。
そんな時、人間はどうなるのか。
まず、「否認」の段階。
現実が受け入れられず、起こすべき行動が取れない。
ただボーッとしていたり、荷物をまとめたり、情報を集めたり。
これに対しては、大きな音や声に効果があるとのこと。早い段階で否認を脱したら、他の人に大声で行動を促すこと。これにて否認段階の人は我に返る。
次が「思考」。
ショックから回復したら次にはどう行動すべきか考える訳だが、ショックが大きかった場合、聴覚、死角など機能がマヒすることがあり、行動への妨げになる。
その代わりに別のひとつの機能が超人的な能力を持つらしい。
しかしそれが一体何なのかは事前に分からないので、そこは運だ(笑)
とにかくできるだけ早く「否認」を脱し、「思考」を働かせて次の段階へ向かうこと。
これはもう、日頃の心構えにかかる。それは後述の結論で。
そして「行動」へ。
これはどの段階にも通じる結論になる訳だが、どうしたら正しい行動が引き出せるのか。
それは、事前情報の有無に大きく左右される。例えば避難ルートを知っている、非常時にどう動くべきか具体的に分かっている。
飛行機事故で奇跡的に生き残った人は、離陸前に暇つぶしに避難ルートの案内を読んでいた。実際にそのルートを歩いたなど。
どこにいても脱出ルートのことを考える。・・・起こるか分からない災害に備えるのだ、結構面倒である。しかしこれが、生死の分かれ目の鍵になり得るのだ。
そして、考えなくても動けるような訓練。避難訓練がこれに当たる。
9.11で2千人を救った警備員は、何年にも渡り何度も避難訓練を指揮してきたとのこと。本人は崩壊寸前のビルに戻って犠牲になった。この人の話も衝撃だった。案外情報がないので、ここにwikiを貼る!知って欲しい!!「除隊後」あたりからが、警備員になってから。
長くなったが、つまり、日ごろから常に「何があったらどう動くか」を考えて、できるなら実際に動いておくこと。
脳と体に叩き込んでおけば、それだけ早く行動に移すことができるとのことだ。
トロトロ動いてる人は第一段階から抜けられてないから、大声で誘導してあげて!!
以上、グッドラック。