
え~、このニーア・レプリカントはリメイクとのことだが、シリーズ初プレイ作品をこのような形でプレイできたことは幸運であった。
グラフィックの美しさ、操作性の良さ。恐らくリメイクにより改良された部分があったと思う。次作オートマタへの期待感へと繋がった。
個人的に、ゲームは男性社会かなという思いがあった。多くは男性目線のもので、特に女性キャラの描かれ方には違和感があるものが多かった。
対してこのゲームは、非常に女性的であるものを感じる。
キャラクターはもちろん、繊細な音楽、悲劇的なストーリー、おとぎの国のようなファンタジックな世界観。
特にキャラクターにおいては、「女性にモテる女性」タイプのカイネに象徴される。
あれだけ肌の露出が大きくても、エロさを感じさせずに美しい。これはなかなかゲーム界には見ないことのように思う。
また主人公にしても、中性的で、男臭い強さがない。なんならラスボスの魔王ですら、どこか儚げだ。
総じて優しく美しい作品だと思う。
難易度もユルく、バトル要素がゲームの進行を妨げないあたりがまた女性に優しい。
シンプルで良かったが、残念だったのは、ワードや武器強化の面白さがさほどなかったこと。こだわればもっと強くすることもできたのだろうが、そこまでしなくても進めてしまう。
武器や魔法の種類も、シンプルなシステムに対して多過ぎる。
まぁ面倒ならいじらなくても全然クリアできますよ、という優しさもあるが、もったいない話でもある。私の場合、武器はほとんど買わず強化もあまりしなかったので、とにかくお金はガッポリ余った。
クリア後に周回して、新しいストーリーが見えてくる展開は逸品。マモノ達目線のアナザーサイド。
2周目以降は途中から、負担なく周回できるのもいい。
そして4周目の驚くような展開!5周目の素晴らしい結末。
5周まとめてお見事でした、と言いたい。
ということで、新たな期待を胸に、ニーア・オートマタへと向かおうと思う。
