予告編を見た時にちょっと「観たいなぁ」と思ったのだが、すでに予約リストに入っていたようだ。

監督:シアン・ヘダー
キャスト:エミリア・ジョーンズ、エウヘニオ・デルベス
聾啞の父母、兄と共に育って来た高校生のルビーは、ひとりだけ健常で、彼らの通訳としてなくてはならない存在となっていた。
一家は漁で暮らしていたが、生活は厳しく、ルビーも兄と一緒に漁を手伝う。
朝3時に起き、漁に出て、学校へ行って帰って来る毎日。
そんな生活が、合唱部に入ることで変わりつつあった。
顧問の先生は歌の上手いルビーを見込み、個人レッスンを開始。ルビーも生きがいを見つけて輝き始める。
ところが一家は、通訳のルビーがいないと成り立たないのである。
歌と、家族。
ルビーに依存する家族と、自由になれないルビー。
合唱にも漁にも影響が出始めた時、ルビーは選択を迫られる・・・。
自分のやりたいことと家族との間で苦しむルビーが、どう生きていくかが問われる。
家族は多分に依存的で見ていて苛立ちを感じるが、これは私達健常者の目線になるのだろうか。
結局ルビーは自由への一歩を踏み出すのだが、家族がなぜ、どうそれを受け入れていったのか。残された家族の問題はどう解決されるのか。ルビーに焦点を絞り過ぎて、他がおざなりに感じる。
青春映画の域を出ないように思えた。
ルビー役のエミリア・ジョーンズは歌手とのことで、歌は凄く良かった。
ぽ子のオススメ度 ★★☆☆☆
ダンナのオススメ度 ★★★☆☆