「あ。」
モーニングを食べた帰りである。
車で家に向かっていたら、見覚えのあるTシャツを着た人が歩いているところとすれ違った。
それは黒地に黄色い文字で、「酒しか信じない」と書かれたTシャツだ。7年ほど前にダンナがライブのために買い、一度だけ着たものと同じだったのである。

まさかこれを着て外を歩ける人がいるとは、驚きだ。
そしてもっと驚いたのは、彼が朝の9時半に”偽りなく”酒を飲みながら歩いていたことである。
ところでダンナは飲みながらなどはおろか、外に来て出る事すらできないと言っている。
あれを着る日はもう来ないのだろうか。