【個人的なお知らせ】
東村山市内で麻酔を使って大腸内視鏡をやってくれるクリニック、「まつたに内科クリニック(秋津)」。予約できれば、個室もあるそうです!!
メルは独特な世界に生きていて、たぶん一人で生きていくことは難しいだろうと思う。
音楽イベントのまちジャムで、彼女とまた会った。彼女も一応ミュージシャンだ。
彼女の出番に合わせて行ったつもりだったが、会場の扉を開くと全く違う人が歌っていたので、出番が押しているのかと思ったのだ。
しかしそれは「全く違う人」ではなく、紛れもなくメルだったのである。
いつも奇抜な格好をしているので、都度印象が違う。これもメルか。すっかり見逃してしまった。
「ごめん、メルだと思わなかった。」謝ると、「い~ですよ~」特徴のある裏声でメルは答えた。
メルはあまり自分から口を開かないが、キョトンとした顔で「あれ食べたい」と、後ろの人達が食べているせんべいを指さした。
たまたま知り合いだったので分けて貰ったが、見ると本当に幸せそうな顔でニコニコとせんべいを頬張っていた。
その後、もう一枚食べたい、あっちのお菓子も食べたい、と結局3回、幸せそうに食べた。
その顔がたまらなく、私は会場と同じビルにあるスーパーに行き、せんべいの大袋を買って来る。
「メル、せんべいだよ、食べて。」勧めると、メルはすっとぼけた顔で食べ始めた。
さっきの顔は見られなかった。やはり、自分から欲したものじゃないとダメなのか。
最後には「もうお腹いっぱいです~~~。」と歌うように言って、せんべいの小袋をバッグにしまった。
計算がなくて、だからあざとさも、逆に気遣いもなくて、全く子供のようなメル。
その自然体が心地良く、私はずっとメルのそばにいた。
とりとめのない話をした。計算も、気遣いもしなかった。ただ口から出る言葉に任せた。
私達は普段、どれだけ硬いシールドを纏って人と関わっていたのか。
そしてそんなシールドのいらない関係が、どんなに自然で心地良いものなのか。
「ねぇ見て、これうちの猫。」エルの写真を見せる。
メルは真顔で、その写真のエルの額を撫でた。
尊さと引き換えに、彼女はいくつかのものを持つことができなかったかもしれない。
必要なのはどっち?
自分に問うたとき、汚れ切った自分を見る。
生きづらいのは、案外自分の方なのかもしれない。