七尾与史の死亡フラグシリーズ、いつの間に続きが出ていたのだ。続き、というか、時間軸は大きく過去に遡る。冴えないライター陣内とスーパーヒーロー本宮コンビの出会いだ。彼らは高校生である。
しかしすでに陣内は新聞部の部員として記事を書き、本宮はノストラダムスの大予言から人類を救う救世主ではないかと囁かれていた(笑)
バカバカしさは健在、バトミントンの試合をしていた普通の高校生だった彼らに、ハリウッド映画のような展開が待ち受ける。その超ド級の展開に、笑いが止まらない。やりすぎ(笑)
今作は、こんな陣内と本宮の出会いから、殺人鬼に狙われる陣内の友人・冬馬の話、ブラック会社を辞めて殺し屋に転職する山道の話、素性調査のターゲットを追ううちに「殺戮ガール」の正体に近づいていく探偵・財前の話の短編4作が収録されている。
どれもシリーズの登場人物がチラリと入っていて、どこか繋がっているようなところが面白い。
ミステリー、サスペンス、といったジャンルながら、暗い重いようなものはなく、カラッと楽しめる。それでいながらドキドキハラハラ引き付けるので、サクッと読み終わってしまった。
気負わず読める一冊。
面白かった。
ぽ子のオススメ度 ★★★★☆
「死亡フラグが立つ前に」 七尾与史
宝島社文庫
