人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子56歳。

カオスとの別れ

今週のお題「最近捨てたもの」

 

溜め込むタチだ。捨てなきゃならないものばかりである。しょちゅう何かしら捨てていて「最近」も何もないが、あそこと向かい合ったのは久しぶりのことだった。

キッチンの引き出し(大)。

その引き出しは深さも奥行きもあり、屈まずに開け閉めできるという高さにあって、収納の条件としては最高のものだ。

しかし何を入れるかを明確にしていないため、何でもかんでもとりあえず入れてしまう便利箱と化していた。

とりあえず入れたものなど、見えなくなれば忘れてしまうものである。忘れられてしまえば求められることもなく、引き出しは開くことがない。これが開くのは、また入れる場所がないものがあった時である。

こうして忘れられるためのものが、積み重なっていくのだった。

 

やがてここも、満杯となる。

とりあえず入れようと、ある日ここを開ける。どうにもスペースがないのである。

そこで初めて現実を知るのだ。

嫌だ。向かい合いたくない。この奥底には、見たくないものがたくさん埋もれているはずだ。

こうして現実を知りながら、今度はしらばっくれる日々を過ごす。

つい習慣で「とりあえず」入れようとすることもあるが、満員じゃ。

なんだかとてつもなく重いものを見たような気持になり、私はまた逃げる。

 

こんなことを繰り返しても、状況は変わらないのだ。数年に一度、腹を決める時が来る。それがついこの間だったのだ。

さすがに繰り返していると成長するようで、初期の頃ほどのカオスではなかった。

しかし賞味期限に関しては、どれも「期限切れ」をクリアしていたので捨てる羽目だ。

開いてもいない食品を、捨てるために開けていく。胸の痛む作業だ。

もうこんなことにならないようにしようといつも思うのだが、結局こうなってしまう。

原因は、原因を考えないからではないか。

原因:入れっぱなしで忘れてしまう。

見ないから忘れるのである。

今後ここには、日常的に使うものを入れることにする。

「とりあえず」のスペースも確保しておくが、日常的に目に入れば忘れ果てることはないだろう。思い出せば消費も進み、溢れかえるようなことにはならないはずだ。

 

これでやっと、引き出しのカオスから逃れられる。

しかし、賞味期限が去年の緑茶パック(大量)と海苔(大量)だけは捨てられなかった。

これを最後の宿題としたい。

 

 

過去のカオス集。

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