派遣でカツカツの生活。
失恋、親の介護から逃げ、ストレスから暴食に走り、肥満体に。友人もおらず、家族からも離れ、ひとりぼっちの29歳の誕生日。
もう、生きていても仕方がない。30歳の誕生日に死んでしまおう。ただ死ぬんじゃなくて、ラスベガスで豪遊してから死ぬ。
そう決めたアマリは、もう怖いものが無くなった。「どうせもう死ぬんだから」という心境は、アマリを無敵にした。
貯金もなく公共料金の支払いすら滞るという状態で、1年後にラスベガスに豪遊するにはどうしたらいい?
アマリのハードな日々が始まった。
「日本感動大賞」という、実話の公募の大賞作品とのことだ。
確かに、動かなければ奇跡を起こすことはできない。アマリはデッドラインを1年として文字通り死ぬ気になったから、手に入れることができた奇跡と言えるだろう。
しかしだ、正直これは本当に実話なのか?と言いたくなるようなシンデレラストーリーだ。
もちろん、身を削ってどんなことにも飛び込んで行ったから道が拓けて行ったのだろうが、事実なのかと考えてしまうと面白さは半減する。
逆に余計なことを考えなければ、気持ち良く読める作品ではあると思う。
なんでもやってみないと道は拓けない、という教訓にはなった。
余談だが、モデルの仕事のつらさを共感できたのは嬉しい。まじであれは過去イチきつい仕事であった。アマリサンとはずいぶん日給は違いましたがね。
ぽ子のオススメ度 ★★☆☆☆
「29歳の誕生日、あと1年で死のうと決めた」 葉山アマリ
リンダブックス
