良く考えてみると、ふかわりょうって何者なんだ?
いつの間に知っていた、という感じで、今ひとつ正体が分かっていないまま読み始めたのだ。
「ふかわが歪んでいるのか世界が歪んでいるのか」「この面倒くささ、クセになる!」という「不器用すぎる日常を綴ったエッセイ」。
蓋を開けてみれば同世代の彼の言い分には、さほど驚きはなかった。むしろ私達世代なら誰もが無意識に心に秘めていたことを言葉にしたのではないか、という感じだ。共感したことの方が多かった。
エッセイという性質上、ストーリーはなく話題は様々だ。なので、面白い話も興味のない話もある。芸能界の話はもう完全に「そっちの話」でつまらなかった。逆に海外への一人旅は面白かった。ちょっととっ散らかり過ぎてるのかな?海外旅行の話で一冊のエッセイになっていたら、面白さも違っていたかもしれない。
ぽ子のオススメ度 ★★☆☆☆
「世の中とあしなみが揃わない」 ふかわりょう
新潮文庫